県の怠慢が招いた広野・高野病院問題
後任医師着任も4月以降は白紙の状態
昨年末、医療法人養高会高野病院(広野町)の高野英男院長が火災で亡くなり、診療継続の危機に立たされたことが大きく報道された。その後も地元紙などで連日新たな動きが報じられているが、その背景には県の怠慢ぶりが見え隠れする。これまでの経緯と問題のポイントをまとめた。(1月28日現在)。
田村市長選・争点は合併12年の"ひずみ"
4連続無投票回避を模索する県議と市議
任期満了に伴う田村市長選は4月2日告示、同9日投票で行われる。1月25日現在立候補を表明しているのは現職で4選を目指す冨塚宥暻氏(71)のみだが、新人2氏が立候補を模索している。同市は合併から12年が経過するが、市長選は一度も行われておらず、市民の間には「無投票が続くのはよくない」との意見が少なくない。同市が抱える課題と選挙情勢をリポートする。
浪江町津波被災者が明かす生活再建の険しさ
他町民との賠償格差は2000万円前後!?
原発事故の避難指示区域に指定されている浪江町は、帰還困難区域を除き、3月31日の避難指示解除を目指しており、先日、国から正式にその提案があった。これに対する住民の反応はさまざまだが、そんな中でも、津波被災者は複雑な心境を抱いている。
親密すぎる松本楢葉町長と落札業者の関係
議会が町民グラウンド改修請負契約を否決
昨年12月に開かれた楢葉町議会12月定例会で、町総合グラウンド改修工事の請負契約の議案が否決された。地元紙では「事業費の積算根拠や内訳の説明が不十分」であることが否決の理由と書かれたが、実際は工事請負業者が町民から不信感を持たれていることが影響していたようだ。
万全を期す「あんぽ柿」出荷
放射能検査はこうして行われる
福島県の特産品として知られる「あんぽ柿」は、伊達地方が主産地だが、同地方では原発事故後の23年、24年は全面加工自粛を余儀なくされた。その後、関係者らの努力により、25年から少しずつ加工再開されたが、出荷に当たっては全量検査が義務付けられている。本誌はその検査現場を取材した。
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