自主避難者に冷たい内堀雅雄福島県知事
理不尽な米沢住宅立ち退き訴訟
「自主避難者」と呼ばれる人たちが追い詰められている。彼ら・彼女らは好き好んで避難したわけではない。原発事故がなければ、いまも住み慣れた場所で平穏な暮らしを送っていた。そんな被害者であるはずの彼ら・彼女らが、避難先の住宅から立ち退きを迫られ、揚げ句、裁判に訴えられて被告という立場に立たされている。本来なら、彼ら・彼女らに寄り添わなければならない福島県も、真の救いの手を差し伸べようとはしない。こんな理不尽な状況を見過ごしていいのか。
浪江ADR不調で露呈した3つの問題点
「訴訟」「個別申し立て」――判断を迫られる町民
原発事故に伴い、全町避難を余儀なくされた浪江町が、町民約1万5000人の代理人となり、精神的損害賠償の増額を求めた和解仲介手続き(ADR)で、原子力損害賠償紛争解決センターは4月5日までに、仲介手続きの打ち切りを決定した。これを受け、今後、町や支援弁護団がどう対応するのかに注目が集まっている。
福島の赤ちゃんが危ない(最終回)
子孫へと受け継がれる細胞の記憶
原発事故直後に福島で増加した低出生体重児。胎児期・乳幼児期のストレスの影響は、一生残るばかりか孫にまで受け継がれる。赤ちゃんはなぜ、かくもこんなに弱いのか。どうして子育てには、手間がかかるのか。実は、赤ちゃんが未熟な状態で生まれることそのものに、人類繁栄の秘密が隠されている。人間が社会的動物として進化した必然として、赤ちゃんは未熟な状態で生まれるようになったのだ。短所は長所でもある。原発事故による故郷喪失の傷は、いまだ癒えない。ピンチをチャンスに変えるヒントを、したたかで、たくましい生命進化の生き残り戦略に探る。
『赤旗』で疑惑報じられた吉野正芳復興相
中間貯蔵下請けを口利き?
4月8日付の『しんぶん赤旗・日曜版』で、復興相を務める吉野正芳氏(7期、福島5区選出)に関する疑惑が報じられた。購読していない人も多いだろうから、本稿ではあらためて記事内容を紹介するとともに、その内容を検証したい。
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