【特集・コロナ禍に渦巻く不満】
中小企業を襲う時間差不況
新型コロナウイルス感染拡大の波はひと段落したものの、経済悪化は留まることを知らず、県内ではコロナ関連倒産が目立ち始めている。県内の中小企業の経営者は、大企業の業績悪化の影響や感染再流行により、時間差で不況が訪れることを懸念している。ここ最近公表された調査などを基に、経済の現状と中小企業の声を紹介していく。
【特集・コロナ禍に渦巻く不満】
GW客数9割減 損害著しい会津若松観光業
新型コロナウイルス感染症の拡大により、さまざまな分野の経済活動が制限・休止を強いられた。中でも大きな損害を受けているのが観光業だが、コロナ禍のステイホーム要請などによってどれほどの影響を受けたのか。県内きっての観光地である会津若松市の状況を取材した。
【特集・コロナ禍に渦巻く不満】
福島・郡山飲食店 支援不足に恨み節
本誌6月号に「許されない公務員ボーナス通常支給」という記事を掲載した。新型コロナウイルス感染拡大による景況悪化で、今夏の民間企業のボーナスが昨夏と比べて大幅減が避けられない見通しの中、公務員は何事もなかったかのように、ボーナス(期末・勤勉手当)が支給されるのは許されない——と論じた。一方で、首長や議員は期末手当をカットする動きが見られるものの、その対応にはバラツキがある。
伊達市被曝情報無断提供 疑われる"上"の関与
中途半端に終わった第三者委員会
原発事故を受けて伊達市民の個人被曝線量を分析した論文に、本人の同意がないデータが大量に使われていた問題で、市はデータ提供に関与した職員を処分することを決めた。しかし〝首謀者〟とも言うべき前市長と前直轄理事は何ら処分されることなく、真相はうやむやのまま幕引きされようとしている。
Jヴィレッジに迫る2つの危機
"復興のシンボル"隠れ蓑に無謀投資
サッカートレーニング施設・Jヴィレッジ(楢葉町・広野町)の運営会社の2020年3月期決算が7月にも発表される。当然コロナ禍の影響は大きいだろうが、もともと同社は前期決算において、純損益で1億円以上の赤字を出していた。決算発表に合わせて、〝復興のシンボル〟の実態をあらためて調べてみた。
南相馬市職員台風死 生死分けた3つの甘さ
調査報告書に遺族が心情吐露
昨年10月の台風19号(東日本台風)で災害対応業務に当たった南相馬市職員が帰宅途中に亡くなった問題で、原因の究明と再発防止策の検討を行っていた第三者による調査委員会は6月8日、報告書をまとめ門馬和夫市長に提出した。門馬市長は「内容を精査し、しっかり対応していく」と語ったが、職員の父親は報告書の内容に納得していない。
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