ホーム
バックナンバー
ウェブ連載「巻頭言」
ウェブアーカイブ New
政経東北速報解説版 毎月2回(1・15日)発行
続・事件屋 竹内陽一氏の仮面を剥ぐ
月刊政経東北
政経東北速報解説版
ご挨拶/会社概要
株式会社東邦出版
福島県福島市南矢野目鼓原1-2
TEL:024-554-6101(代表)
FAX:024-554-6103
Email:info@seikeitohoku.com

とりとめのない話(十七年十一月号)

三〇代のころ、「減食・減酒・減煙」(要するにダイエットと禁煙)に何度も挑戦し、失敗した。数週間うまくいっても、仕事上のストレスから暴飲暴食に走り、タバコを手放さなくなる。

 あるとき、「キーン」と聞こえるので隣のスタッフに「何か聞こえるか」と尋ねたら、「何も聞こえない」という。ひょっとして五感が鋭くなったのではないかと喜んだが、かなり後になって耳鳴りであることが分かった。おそらく、肥満による高血圧からきたものだろう。耳鼻科の医師によると、「内耳のひだが変形し、治らない」という。仕事をしているときや山歩きしているときなどは気にならないが、何もしていないときはやたら気になる。

 タバコをやめて五、六年になるし、減食と減酒も苦痛でなくなった。感覚が鈍り、耐えられるようになったのだろう。それは老化現象だから、喜んでいいかどうか分からない。頭髪も薄くなった。選挙に出るわけでないから構わないが、やはり寂しい。せめて、サラリーマンの定年年齢まで持ちこたえてほしい。だからといって、薬を使って髪の毛を増やそうとは思わない。何せ、化粧品でさえ使ったことがないのだから。

 仕事で困るのは記憶力が劣ってきたことで、人の名前がすぐに出てこない。また、つい最近書いたばかりの原稿の掲載月がはっきりしない。書き終えたら「用済み」とばかり、パソコンの「ゴミ箱」に捨てたような感じに近い。容量に限界があるからというより、明らかに老化によるものだ。

 驚くのは政治家の年齢。六〇代が狃椨瓩如∋諭察Ω沺斬紊麓禺螳靴ぁ七〇代のベテランも多数いる。私だったら、まず選挙に耐えられないし、各種資料を精読することも苦痛だろう。政治家はなぜ、高齢にもかかわらず元気なのか。

 実は、小泉首相がいみじくも述べたように、法案の内容などはいちいち読まない。指示したことが盛り込まれているかをチェックするだけで、ほとんど官僚任せ。要するに、政治家はあまり頭を使わないから長持ちしていると疑っている。「それでもよい」という人がいるかもしれないが、ありていに言えば「老害」にほかならない。見かけはしっかりしていても、どこか抜けている。

 若いときから六〇歳ごろまで懸命に仕事をしたら頭も体も錆びついてくる。そうでないのは適当だったからで、信頼に値しない。個人差を承知でいうが、政治家も経営者も六〇歳を過ぎたら一線から退くべきだ。

(奥平)

巻頭言一覧に戻る