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政経東北速報解説版 毎月2回(1・15日)発行
続・事件屋 竹内陽一氏の仮面を剥ぐ
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生活できない議員報酬に改めよ!(17年12月号)

 若者の政界進出が顕著になっている。昭和50年代生まれの衆院議員は、杉村太蔵(比例・南関東、26歳)、鈴木馨祐(比例・南関東、28歳)、鷲尾英一郎(比例・北陸信越、28歳)、寺田学(秋田一区、29歳)、山本ともひろ(比例・近畿、30歳)の5氏。昭和40年代生まれはたくさんいる。

 杉村氏のように元フリーターが衆院議員になって悪いということではないが、何となく不安になる。社会の実態や仕組みがよく分からないのに、先輩議員や官僚の犧り込み瓩髻嵳イ譴拭兵分の)考え」と錯覚するのは容易に想像できるからだ。自分の子どもと同世代の彼らと小選挙区で戦わなければならない壮年・熟年候補が気の毒になる。それはともかく、通年国会だから国会議員が仕事を持つのはほとんど不可能で、議員専業はやむを得ない。

 地方政界も若者の進出が目立っている。このたびの福島市議補選では、石原洋三郎氏(32歳)、渡辺あゆみ氏(33歳)がオジサン候補2人を退け、初当選を果たした。石原氏は慶応大学経済学部卒の元サラリーマン、渡辺氏は福島女子短大卒の自営業。格別「何をしたいか」というものがあるようには見えない。こうした傾向は県議会も同じだ。

 若者が政治に興味を持つのは結構だが、「選挙に出るのはちょっと恥ずかしいけれど、当選すればまともに働くより多額の議員報酬がいただける」という損得勘定が透けて見える。これでは、地方議会は「声の大きい人」だけの集まりになってしまう。

 地方議会は国会と違い、住民の生活に直結したテーマを扱う。出席を義務付けられているのは年間50日程度で、妥当な報酬はせいぜい数百万円程度。にもかかわらず、福島・郡山・いわきの市議報酬は1000万円を超える。これでは、市議になりたくなるはず。

 一方、町議・村議の報酬は低く、ほとんどが仕事を持っている。これが健全な姿であって、議員専業の方がおかしい。そういうと必ず「議員の仕事は議会でのやりとりだけでなく、毎日忙しい」などという。そして、仕事もないのに議員控え室に陣取り、庁舎内を闊歩している。それで成果が上がるならよいが、要するに暇つぶし。

 「議会なんて不要」といいたいところだが、なくすわけにいかないから、とりあえず議員専業では飯が食えない水準に議員報酬を引き下げるべきだ。そうすれば、カネ目当ての議員が少なくなり、活発な議論が期待できるだけでなく、職員待遇などの引き下げも容易になる。

(奥平)

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