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政経東北速報解説版 毎月2回(1・15日)発行
続・事件屋 竹内陽一氏の仮面を剥ぐ
月刊政経東北
政経東北速報解説版
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佐藤知事は辞任すべきだ(18年8月号)

 佐藤知事がオーナーの郡山三東スーツ(本宮町、佐藤祐二社長)と水谷建設(三重県桑名市、川村尚社長)との不明朗な土地取引が明らかになって1年になる。この7月8日には、東京地検特捜部が脱税事件がらみで水谷建設本社や東日本支社のほか、関係先として郡山三東スーツ、佐藤祐二社長宅(郡山市)を家宅捜索した。

 佐藤知事は一貫して「会社の経営にはタッチしていないし、事実関係は知らない」と述べてきた。それが事実でも、「全く責任がない」とは言い切れないのではないか。

 郡山三東スーツと水谷建設・前田建設工業の犲莪瓩蓮∈監C了がオーナーでなかったらあり得なかった。当時、業績が低迷している別の縫製会社が両社に掛け合っても、相手にされなかったはずだから、そう断言できる。一方、水谷建設・前田建設工業は郡山三東スーツ(佐藤社長)に犇力瓩垢襪海箸如公共工事の受注を有利に進めようとしたのは明らか。これを覆す報道はいまのところない。

 もうひとつは、郡山三東スーツは両社の犇力瓩なかったら、本社工場の移転、従業員の大量解雇、中国進出などの費用を捻出できず、おそらく休廃業に追い込まれていた。それは、佐藤知事が筆頭株主として経済的な利益を得たことを意味する。

 水谷建設・前田建設工業が「ビジネスライクに対応した」と言っても、両社は県発注工事の元請けと下請け、下心がなかったとは考えにくい。それでも佐藤知事は「かかわっていないから責任がない」と言うのだろうか。

 佐藤県政がスタートしたのは1988年9月、間もなく18年になる。その間、福島空港、県立会津大学、ふくしま国体の3大事業を成し遂げた。半面、県政のダイナミズムが失われ、資金と人材をどこに投入すべきか分からなくなっている。こうした中で知事の親族企業の不祥事が明らかになったわけだが、多選と無関係でない。

 佐藤知事は気さくな面もあるが、どちらかというと孤高の人。思い込みが強く、川手副知事などイエスマンに囲まれ、文字通り「裸の王様」になってしまった。

 東京地検特捜部の狙いはよく分からないが、佐藤社長に続いて佐藤知事が事情聴取されるニュースは聞きたくない。そういう事態にならなくても、県民に疑念を抱かせたことへの責任を明確にし、潔く知事を辞めるべきだ。それが県政を守ることにもつながる。

(奥平)

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