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政経東北速報解説版 毎月2回(1・15日)発行
続・事件屋 竹内陽一氏の仮面を剥ぐ
月刊政経東北
政経東北速報解説版
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「死ぬな、殺すな」(2006年12月号)

 テレビで毎日のようにイジメ・自殺・殺人のニュースが流れる。見たくないのでチャンネルを換えると同じニュースを流している(時間帯が同じなのは不思議だ)。仕方なくBS放送に回す。新聞と違い、テレビ映像は否応なしに茶の間に送られてくるから始末が悪い。第一、視聴者が望まない社会ニュースをなぜ垂れ流すのか分からない。

 報じるな、と言うのではない。昼のワイドショーでやってくれ、と言いたいのだ。イジメ・自殺・殺人は伝染病のようなものだから怖い。テレビ局が犇戯供Δ曚Δ犬舫鷭瓩靴討い詭未發△襪里澄

 殺人の現場検証の映像も気味が悪い。遺族にとっては悪夢がよみがえり、辛いはずだ。われわれ視聴者も殺人犯の顔など見たくない。現場リポーターは無理につくった表情で犯人の残酷ぶりをリポートするが、しょせん野次馬。時には辺ぴなところに行かされたという態度が入り混じる。彼らの責任ではないが、どうにかしてほしい。

 古い話になるが、76年(昭和51年)12月、旧三春・船引町学校組合立要田中学校3年生のS君がタバコ乾燥小屋で首つり自殺をとげた。自宅の机には「学校がこわいから行きたくない」と繰り返し書いた遺書が残されていた。

 学校当局は特殊な生徒の不可解な行動として処理しようとしたが、調べてみるとS君は盗みの疑いをかけられ、教師に小突かれるなどの暴行を受けていた。その後、無実だったことが分かったが、亡くなった後だった。

 同時期、須賀川市立第三小学校2年生のKさんが6年生(男子)に殺される事件も起きている。この30年間、イジメ・自殺・殺人の繰り返し、何も変わっていない。

 子どもたちに「死ぬな」と教えても、教員が自殺するくらいだから説得力がない。やはり、ここは親の出番、「どんなことがあっても死ぬな。生きていればきっといいことがあるはずだから」と、言い聞かせるほかない。

 とはいえ、親から虐待され、殺される子どもが増えている。父子・母子家庭だけでなく、泉崎村の事件のように夫婦の場合もある。加害者はみな病的で救いようがない。親も行政も頼りにならないなら、子どもたちが強くなるほかない。ここで再び、教育の問題に戻る。

 後進国は子どもを学校に通えるようにしてあげればよいが、先進国は直接的な対応だけでなく、心のケアも必要となる。教育基本法を改正するより、大人が子どもたちのために何かしてあげられるシステムをつくる方が先のような気がする。

(奥平)

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