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政経東北速報解説版 毎月2回(1・15日)発行
続・事件屋 竹内陽一氏の仮面を剥ぐ
月刊政経東北
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存在感が希薄な県関係国会議員(2008年 5月号)

 県関係国会議員は15人(衆院9人、参院6人)。以前は衆院12人、参院4人(プラス比例代表数人)だったから、ほとんど変わらないことになる。

 当時と比べ、最も変わったのは国会議員の存在感が希薄になったことである。選挙戦の主体が候補者個人から政党にシフトしたことにもよるが、どの顔ぶれをみても強い主張や個性が感じられない。国会議員と接する機会の多いわれわれがそう思うのだから、一般有権者の印象はもっと薄いはず。

 もうひとつは、国会議員が地元の問題について触れなくなって久しいことである。これには理由がある。佐藤栄佐久前知事は、国会議員が地元の問題についてあれこれ言おうものなら、「あなたは国会議員なのだから国会で頑張ってください」と皮肉り、対立候補を推しかねなかった。知事の動向が選挙結果を大きく左右する小選挙区制の弊害とも言えるが、佐藤前知事と真正面からケンカした国会議員は1人もいない。

 国会議員の主戦場は国会でも、内政に関することは地元と深く結び付いている。国づくりと地域づくりを分けて考える方がおかしい。何より地元の支持を得て国会議員になったのだから、地元の課題について関心を寄せ、発言するのは当然のこと。

 当選回数を重ね、与党・政府の要職に就くと激務になる。そうでない与党・野党議員(一部を除く)は時間に余裕があるにもかかわらず、議員会館と国会を往復するだけの人もいる。選挙以外では、地元に顔を出したくないらしい。

 言うまでもないことだが、選挙に勝っても自慢にならない。与党であれ野党であれ、国や地域のために何をやったかが問われる。また、年金記録、道路特定財源、後期高齢者医療制度、あるいは国・地方自治体の財政難などの問題について、首相や担当大臣の答弁や党の方針で済ませるのではなく、自分の言葉で語る責務を負っている。要するに、こういう地道な活動をしないから印象が薄いとも言える。

 95年1月号に「狎治過疎瓩謀祥遒靴晋政界」という記事を書いたが、現在も変わらない。大臣を3回務めた渡部恒三氏(13期)は野党に転じ、元衆院財務金融委員長の坂本剛二氏(6期)、元内閣府副大臣の佐藤剛男氏(5期)の2人は、おそらく大臣になれまい。調子がいいだけの荒井広幸参院議員、いわき市長時代の疑惑を払拭できない岩城光英参院議員も、将来性があるようには思えない。

 同じ東北でも、岩手と違って人材を輩出しない理由は、志が低いからのような気がする。

(奥平)

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