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政経東北速報解説版 毎月2回(1・15日)発行
続・事件屋 竹内陽一氏の仮面を剥ぐ
月刊政経東北
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選挙のココが理解できない(2015年 8月号)

 今年は県内59市町村のうち、18市町村で首長選、33市町村で議員選が行われる選挙イヤー。これまでに12市町村の首長選と13市町村の議員選が実施され、今後は6町村の首長選、20市町村の議員選が行われる。そのほか、秋には県議選を控え、県内各地で何かしらの選挙が行われるわけだが、筆者にはそのたびに理解できないと思うことがある。

 まず1つが選挙カーでの選挙運動。そのほとんどは候補者の名前を連呼するだけで、投票のために必要な情報は発信されない。有権者目線で言うと、選挙において重要なのは、その候補者がどんな人物で、どのような目線・立場から何を成したいのかという情報で、それが投票に当たっての判断材料になる。しかし、ほとんどの候補者は判断材料を示す責任を果たしていない。結果、選挙カーでの運動は、近所迷惑、交通迷惑、資源(ガソリン)の無駄遣いでしかない。

 そんな無駄なことはやめて、選挙リーフレットを全戸配布するとか、有権者に選択肢と判断材料を示す、本来の意味での選挙運動をしてもらいたいと常々感じている。

 もう1つ、理解できないのが、当選が決まった際に候補者(当選者)がバンザイをすること。投票に当たっての有権者の思いは人それぞれだが、基本的には「4年間はあなたに任せるから、しっかりやりなさい」という類のものでしかない。一般企業で例えるなら、上司から「この仕事はお前に任せる」と言われたのと同じこと。そう言われて、バンザイして大はしゃぎするバカはいないし、頼んだ方も「こいつに任せて大丈夫か」と不安になるに違いない。

 そもそも、選挙で当選することはスタートラインに立っただけであって、決してゴールではない。重要なのはその後何をするかである。選挙で当選し、大はしゃぎしている姿を見ると、目的を履き違えているとしか思えない。

 分かりやすく言うと、例えば、プロ野球のドラフト会議で指名された高校生だって、はじめは喜びの色を見せるが、すぐに表情を引き締める。少なくとも、バンザイして大はしゃぎするようなことはしない。後に大成する選手ほど、そうした傾向が強いように感じる。なぜなら、それはスタートラインでしかなく、重要なのはプロに入ってからであることを彼らは悟っているからだ。

 そうした論理で言うと、選挙で当選し、スタートラインとゴールを履き違えて大はしゃぎしているようでは話にならない。少なくとも、筆者はそのような人に期待することは何一つない。

(末永)

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