ガーシー容疑者の黒幕は福島電力幹部【秋田新太郎】

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ガーシー容疑者の黒幕は福島電力幹部

 著名人らを繰り返し脅迫していたとして、東京地検は暴力行為法違反(常習的脅迫)の罪などで、元参院議員で暴露系ユーチューバーとして活動していたガーシー(本名・東谷義和)被告を起訴した。

 ガーシー被告に海外でユーチューバーとなることを進めた〝黒幕〟は秋田新太郎氏といわれる。太陽光関連ベンチャー企業経営者で、過去に詐欺容疑で逮捕されたことがある。融資金の詐取容疑で再び逮捕され、執行猶予期間に逃亡。現在はドバイに滞在しているという。

 実は福島県も無縁ではない。

 2018年8月に小売り電気事業の「福島電力」(楢葉町)という会社が破産したが、同社の実質的創業者で、幹部社員として経営に携わっていたのが秋田氏だった。

 本誌昨年4月号では福島電力について次のように触れている。

 《電力小売り事業全面自由化を受けて、全国の発電事業者から供給を受け、その電力を販売する事業を展開。電気代が大幅に安くなる点や売り上げの一部が福島復興に還元される点を売りに契約数を伸ばした。2017年9月期の売上高は8億4600万円に上った。

 だが、全国的に営業をかけて事業拡大した結果、顧客管理などが追い付かなくなり、請求書発行の遅延や二重請求が発生したため、ネットで大炎上。(中略)そうした中で、債権者から破産を申し立てられた。債権額は2017年9月末時点で約2億1000万円》

 同社の経営のずさんさは元社員らが証言している。秋田氏自身も関西ローカルのニュース番組の取材に、「上場時にストックオプションで儲けようとした」、「売り上げが苦しくて、契約時に無断で高いプランに変更していた」とあけっぴろげにコメントしていた。

 同社の元社長は自称顧問(秋田氏)と共謀して、1000万円を着服したとして、業務上横領罪で逮捕・起訴されており、7月10日、東京地裁は懲役2年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。平然と罪を重ねる〝悪党〟ぶりにあきれるばかりだ。

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