本宮市の用水路工事が住民の苦情でストップ

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本宮市の用水路工事が住民の苦情でストップ

 本宮市高木地区で行われていた市発注の用水路工事がストップしているという。

 ある関係者によると、「同事業は市が実施しているもので、昨年秋ごろに工事が始まったと思ったら、すぐにストップした」とのこと。

 市のホームページで入札情報を確認したところ「高木字戸崎地内水路改良工事」の入札が昨年9月8日に行われており、この工事を指していることが分かった。

 前出の関係者はこう話す。

 「同工事は、農地脇に用水路を通すもので、十数軒の権利者(農地所有者)がいるのだが、そのうちの1人? 数人? が市にクレームを付けたそうです。具体的には、農地脇の土手のところに作業用道路を通して、用水路工事完了後は元に戻すことになっていたようだが、その過程で(農地所有者に)きちんと説明する前に、農地脇の土手の一部に土を入れて埋め立ててしまった。それに、一部農地所有者が怒り、工事をストップさせた、と」

 その後、市は関係者に対して説明会を実施するなど、対応に追われ、工事はストップしたままという。

 本宮市建設部に確認したところ、「昨年9月に工事がスタートしたが、地元の方から要望があり、中断している」とのこと。

 そのうえで、担当者は次のように説明した。

 「この間、2回、地元の方を対象に説明会を実施しており、そこで出た要望などを踏まえながら、地元の方の要望に沿うような形で進めたいと思っています。もともと工期は今年度末まで(2023年3月末)でしたが、それを受け、この12月議会で、2023年度(2024年3月末)まで繰り越すための関連議案を提出して承認いただきました」

 最後に、前出の関係者は次のように話した。

 「もちろん、市(受注業者)の対応ももっとやりようがあったんだろうけど、そもそも、市にクレームを入れた人の農地は耕作されていなかったんです。ですから、そんなに怒らなくても、と思いますけどね」

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