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湯川村

  • 【湯川村】佐野盛至村長インタビュー

    【湯川村】佐野盛至村長インタビュー

    さの・せいし 1957年1月生まれ。東京農業大短大農業科卒。湯川村総務課長、産業建設課長などを歴任。村議1期を経て、2023年10月の村長選で初当選。 「住んでみたい」と思える村を創造することが私の使命。  ――10月の湯川村長選で初当選しました。  「前回と同じ顔ぶれによる一騎打ちの選挙戦となり、77票差で当選することができました。前回村長選での落選後、村内をくまなく回り、世代を問わず地域住民との対話を重ね、要望を選挙公約に反映させてきました。今回の当選は、その選挙公約と後援会活動をはじめとする草の根運動が評価された結果と受け止めています」  ――村長就任の抱負について。  「『豊かで希望がもてる湯川村に生まれ変わりましょう!!』をスローガンに掲げました。本村は、県下一おいしいお米がとれるコメどころ、名刹・勝常寺や年間100万人以上が訪れる『道の駅あいづ湯川・会津坂下』を有する、誇れる村です。さらに、子育て支援、教育環境の整備、高齢者が暮らしやすい社会の構築、活力ある産業の創出を実現し、『住み続けたい』、『住んでみたい』と思える〝湯川村〟へと生まれ変わることが私の使命と強く認識しています。地域住民の力と私の行政経験を生かし『新生・湯川村』の創造に向け邁進していきます」  ――選挙戦では6つの公約を掲げました。  「1つは『結婚・子育て支援』です。仲人ボランティアによる結婚支援、小中学校の学校給食費無償化・保育料無料化の実現、18歳までの医療費無料の継続、在宅育児支援手当の支給制度の創設に取り組みます。2つは『教育環境の整備』です。笈川・勝常両小学校の児童数減少、校舎やプールの老朽化を踏まえ、小学校の統合を含め、地域住民と議論を深め、あるべき姿を見出したいと考えています。また、受験対策や補習も対応できる村営学習サポート塾の開設、犯罪を抑止し子どもの命を守るため保育所、幼稚園、小・中学校への防犯カメラ設置を進めます。3つは『高齢者支援』です。交通費負担の軽減と移動の不安をなくすための新たな交通システム導入をはじめ、近隣のスーパーなどと連携した移動販売事業や宅配事業、買物代行事業などの支援策を検討し、高齢者の暮らしを守ります。4つは『地域産業の振興』です。スマート農業の推進・支援、道の駅を最大限活用した地域振興、会津湯川ファームの運営を支援し、雇用確保と税収増加を図ります。5つは『住民活動の推進』です。自分ができることを生かせるボランティア団体に参加し、生きがいをもって活動できるようボランティア団体の育成・活動支援に注力します。結びに『移住・定住の促進』です。交通網に恵まれ、下水道100%整備済みの環境をアピールし、子育て支援と教育環境の充実を図り、移住・定住を促進する所存です」

  • 【湯川村】三澤豊隆村長インタビュー

    【湯川村】三澤豊隆村長インタビュー

    1949年生まれ。会津高校中退後、就農。湯川村議を連続4期務め、その間村議会議長などを歴任。2015年の村長選で初当選、現在2期目。  ――新型コロナウイルスの感染拡大による村内の影響についてうかがいます。  「このところ、子どもから親に感染する家庭内感染や高齢の感染者の死亡が目立っており、第8波を痛感しています。地域内連携やコミュニティーにも影を落としている状況です。一方で、規模縮小など制約はありますが、文化活動やイベントを段階的に再開し、にぎわいや活気を取り戻しつつあります」  ――新型コロナウイルス関連の村独自の支援策についてうかがいます。  「この間、コロナ禍により冷え込んだ地域経済の再生を図るべく、湯川村商工会と連携し、村民1人当たり5000円分の『あじさい商品券』を交付したのをはじめ、地元飲食店の利用促進を狙いとする『がんばる地元の飲食店応援券』、『ゆがわまいちゃん20%プレミアム商品券』など、消費刺激策を講じてきました。村民からも好評で一定の成果が挙がったと実感しています。併せて非農家世帯に対して1人当たり5㌔分の『お米券』を配布し家計の負担軽減を図りました」  ――本年度の重点事業について。  「1つは、本村の基幹産業である農業支援です。この間、コロナ禍の影響や米価下落など、ただでさえ厳しい環境にあった中、今年度は燃料、肥料、資材などの物価高騰が追い打ちをかけている状況です。村では農業経営の安定化を図るため、夏季に『湯川米生産意欲向上対策』として10㌃当たり4100円、秋季に『湯川村農家支援助成金』として10㌃当たり2500円を支給するなど対策を講じています。2つは、村とJA会津よつばとの共同出資による農業法人㈱会津湯川ファームを旗振り役とする大規模農業の振興です。現在の生産面積30㌶から50㌶まで拡大させる考えです。3つは、道の駅あいづ湯川・会津坂下における販売力向上とそれに伴う農業出荷量の維持です。現在、コメをメーンに魅力ある地元産品を提供していますが、今後は年間100万人を超える利用者をさらに取り込むため、商品開発や販売戦略の構築に努めていきます」  ――結びに抱負についてうかがいます。  「約1200年の歴史を誇る国宝・勝常寺を核とした、歴史が息づく村づくりに取り組みたいと考えます。現在、屋根の葺き替えが完了し、勝常地区の住民による『黒塀プロジェクト』、『角屋プロジェクト』の新設などにより、門前町としての景観や参道の整備が着実に進んでいます。今後も、村民とともに観光資源としての磨き上げに努め、道の駅との相乗効果が発揮できるよう魅力ある情報発信を展開していく考えです」  湯川村のホームページ 掲載号:政経東北【2023年1月号】

  • 【湯川村】佐野盛至村長インタビュー

    さの・せいし 1957年1月生まれ。東京農業大短大農業科卒。湯川村総務課長、産業建設課長などを歴任。村議1期を経て、2023年10月の村長選で初当選。 「住んでみたい」と思える村を創造することが私の使命。  ――10月の湯川村長選で初当選しました。  「前回と同じ顔ぶれによる一騎打ちの選挙戦となり、77票差で当選することができました。前回村長選での落選後、村内をくまなく回り、世代を問わず地域住民との対話を重ね、要望を選挙公約に反映させてきました。今回の当選は、その選挙公約と後援会活動をはじめとする草の根運動が評価された結果と受け止めています」  ――村長就任の抱負について。  「『豊かで希望がもてる湯川村に生まれ変わりましょう!!』をスローガンに掲げました。本村は、県下一おいしいお米がとれるコメどころ、名刹・勝常寺や年間100万人以上が訪れる『道の駅あいづ湯川・会津坂下』を有する、誇れる村です。さらに、子育て支援、教育環境の整備、高齢者が暮らしやすい社会の構築、活力ある産業の創出を実現し、『住み続けたい』、『住んでみたい』と思える〝湯川村〟へと生まれ変わることが私の使命と強く認識しています。地域住民の力と私の行政経験を生かし『新生・湯川村』の創造に向け邁進していきます」  ――選挙戦では6つの公約を掲げました。  「1つは『結婚・子育て支援』です。仲人ボランティアによる結婚支援、小中学校の学校給食費無償化・保育料無料化の実現、18歳までの医療費無料の継続、在宅育児支援手当の支給制度の創設に取り組みます。2つは『教育環境の整備』です。笈川・勝常両小学校の児童数減少、校舎やプールの老朽化を踏まえ、小学校の統合を含め、地域住民と議論を深め、あるべき姿を見出したいと考えています。また、受験対策や補習も対応できる村営学習サポート塾の開設、犯罪を抑止し子どもの命を守るため保育所、幼稚園、小・中学校への防犯カメラ設置を進めます。3つは『高齢者支援』です。交通費負担の軽減と移動の不安をなくすための新たな交通システム導入をはじめ、近隣のスーパーなどと連携した移動販売事業や宅配事業、買物代行事業などの支援策を検討し、高齢者の暮らしを守ります。4つは『地域産業の振興』です。スマート農業の推進・支援、道の駅を最大限活用した地域振興、会津湯川ファームの運営を支援し、雇用確保と税収増加を図ります。5つは『住民活動の推進』です。自分ができることを生かせるボランティア団体に参加し、生きがいをもって活動できるようボランティア団体の育成・活動支援に注力します。結びに『移住・定住の促進』です。交通網に恵まれ、下水道100%整備済みの環境をアピールし、子育て支援と教育環境の充実を図り、移住・定住を促進する所存です」

  • 【湯川村】三澤豊隆村長インタビュー

    1949年生まれ。会津高校中退後、就農。湯川村議を連続4期務め、その間村議会議長などを歴任。2015年の村長選で初当選、現在2期目。  ――新型コロナウイルスの感染拡大による村内の影響についてうかがいます。  「このところ、子どもから親に感染する家庭内感染や高齢の感染者の死亡が目立っており、第8波を痛感しています。地域内連携やコミュニティーにも影を落としている状況です。一方で、規模縮小など制約はありますが、文化活動やイベントを段階的に再開し、にぎわいや活気を取り戻しつつあります」  ――新型コロナウイルス関連の村独自の支援策についてうかがいます。  「この間、コロナ禍により冷え込んだ地域経済の再生を図るべく、湯川村商工会と連携し、村民1人当たり5000円分の『あじさい商品券』を交付したのをはじめ、地元飲食店の利用促進を狙いとする『がんばる地元の飲食店応援券』、『ゆがわまいちゃん20%プレミアム商品券』など、消費刺激策を講じてきました。村民からも好評で一定の成果が挙がったと実感しています。併せて非農家世帯に対して1人当たり5㌔分の『お米券』を配布し家計の負担軽減を図りました」  ――本年度の重点事業について。  「1つは、本村の基幹産業である農業支援です。この間、コロナ禍の影響や米価下落など、ただでさえ厳しい環境にあった中、今年度は燃料、肥料、資材などの物価高騰が追い打ちをかけている状況です。村では農業経営の安定化を図るため、夏季に『湯川米生産意欲向上対策』として10㌃当たり4100円、秋季に『湯川村農家支援助成金』として10㌃当たり2500円を支給するなど対策を講じています。2つは、村とJA会津よつばとの共同出資による農業法人㈱会津湯川ファームを旗振り役とする大規模農業の振興です。現在の生産面積30㌶から50㌶まで拡大させる考えです。3つは、道の駅あいづ湯川・会津坂下における販売力向上とそれに伴う農業出荷量の維持です。現在、コメをメーンに魅力ある地元産品を提供していますが、今後は年間100万人を超える利用者をさらに取り込むため、商品開発や販売戦略の構築に努めていきます」  ――結びに抱負についてうかがいます。  「約1200年の歴史を誇る国宝・勝常寺を核とした、歴史が息づく村づくりに取り組みたいと考えます。現在、屋根の葺き替えが完了し、勝常地区の住民による『黒塀プロジェクト』、『角屋プロジェクト』の新設などにより、門前町としての景観や参道の整備が着実に進んでいます。今後も、村民とともに観光資源としての磨き上げに努め、道の駅との相乗効果が発揮できるよう魅力ある情報発信を展開していく考えです」  湯川村のホームページ 掲載号:政経東北【2023年1月号】