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学校法人昌平黌

  • 【学校法人昌平黌】緑川明美常務理事インタビュー

    【学校法人昌平黌】緑川明美常務理事インタビュー

     みどりかわ・あけみ 東日本国際大学卒。東日本国際大学・いわき短期大学キャリアセンター勤務を経て現職。東日本国際大学・いわき短期大学東京事務所長、キャリアセンター顧問も兼務している。  今年創立120周年の節目を迎えた学校法人昌平黌(いわき市、緑川浩司理事長)。いわき市で、いわき短期大学附属幼稚園、東日本国際大学附属中学・高校、いわき短期大学、東日本国際大学を運営しており、各施設で「人間力」を重視した教育を展開している。具体的な教育内容や今後の展望について、緑川明美常務理事に話を聞いた。 「人間力」重視の教育を展開し、地域とともに歩んでいく。  ――学校法人昌平黌では、東日本国際大学をはじめ、さまざまな教育機関を運営しています。教育の特色を教えてください。  「当法人の教育理念の根幹に位置づけられるのが、建学の精神である孔子哲学(論語)です。孔子哲学を土台にした〝人間教育〟を一貫して大事にしており、幼児教育・学問との融合・融和を図り、『人間力』の育成に努めています。  一例を挙げますと、同短大幼児教育科では未来を担う子どもたちを教育する人財を育てています。孔子の論語を踏まえ、思いやりの心である『仁』、人間社会の規範に立って礼儀を重んずる『礼』を体現できる、自分は元より相手を思いやれる人間教育に傾注しています。また、人間尊重の精神はすべての学校に共通している点を付言したいと思います」  ――「人間力」を重視した教育について具体的に教えてください。  「当法人が打ち出す『人間力』は、開学からの『義を以て行い其の道に達す』、創立120周年を機に森田実名誉学長より贈られた『克己復礼為仁(己に克ちて礼に復するを、仁と為す)』に集約され、教育方針の確固たる軸となっています。『義』とは自分自身と真剣に向き合い、内面の部分から成長を促すことです。自信が持てない、引っ込み思案な生徒・学生でも、己と向き合い長所や素晴らしい個性に気づくことで、自信に満ちた朗らかな性格に変化していく姿を数多く見てきました。  また、最初から目的意識を持っている生徒・学生でも、実習やボランティアなど他人とのかかわり合いや異なる環境に身を置くことで、あらためて自分自身を見つめ直しながら成長していきます。  『克己復礼為仁』とは、究極の人間性である『仁』の実践について、孔子が説いた言葉です。ここでの『礼』とは単に儀礼作法にとどまるものではなく、人と人とのつながりの尊さを説く『和を以て尊しとなす』の精神そのものです。これも人間力の育成にとても重要な教えであり、社会活動では、目標に向かって知恵を絞り一緒に頑張れるかどうかが問われる局面があります。『和』を重んずる団結力こそが社会を前進させる原動力と認識しています」  ――今年で創立120周年を迎え、6月22日に記念式典が執り行われました。率直なご感想と今後の抱負についてうかがいます。  「創立120周年のスローガンは『夢をはじめよう』としました。10年前の創立110周年を迎えた際のスローガンは『踏み出す 次代への挑戦』でした。その2年前に東日本大震災が発生したのを受けて、〝ピンチ=チャンス〟という強い思いが込められています。非常事態の中、教職員とともに園児、生徒、学生のために何ができるのか、皆で知恵を絞って、さまざまな苦難を乗り越えることができました。あらためて振り返ると、他者への思いやり、つまりは『建学の精神』が息づいていたからこそ実現できたと痛感しています。創立120周年を迎えるに当たり、これまでの困難を克服したうえで、夢に向かって歩んでいこうとの強い思いを込めて新スローガンを決定しました。  創立120周年記念事業の一環として、8月に竣工したいわき短大附属幼稚園新園舎の整備が挙げられます。旧園舎の老朽化が課題となっていましたが、さらなる幼児教育の充実を図るべく、節目の年に新園舎建設に踏み切りました。開放感があり、木の温もりや自然との共生を肌で感じられる素晴らしい園舎です。  当法人には小学校がありませんが、幼稚園から始まる人間教育を中学・高校への架け橋とすべく、同幼稚園の卒園生を対象とした『昌平塾』の開設に向け鋭意整備を進めています。  また、創立120周年を迎えるにあたり盤石な未来を拓く『三つのビジョン』として、①『人間教育』こそ教育の原点、②地域貢献の人材を輩出、③地域に開かれた大学――の3点を掲げ、地域とともに歩み、地域に根差した揺るぎない発展を目指したいと考えます」  ――大学・短大の学生の自己実現について、どのようにサポートしていますか。  「自己実現の根源は夢や目標です。当法人では学生の目的意識の醸成と主体性を尊重したサポートに注力するとともに、学問や就活を問わず一人ひとりに真摯に向き合ったきめ細やかな指導ができる点が大きな強みと考えます。アットホームな環境も魅力の一つですし、教職員も学生一人ひとりに真剣に寄り添う意識がとても高いと実感します。  中・高、短大、大学を問わず、生徒・学生に共通しているのは、人間として『素直な心』を備えていることです。素直な人ほど社会人となってから明らかに成長する、また、『和』を重視する協調性も豊かだと言います。あらためて『素直な心』は人間力・成長力の源泉だと思います。今後も一人ひとりの『素直な心』を大切にする人間教育に一層注力していきます」 台風被災地区で支援活動  ――地域社会への貢献にも尽力していますが、今後の展開について。  「当法人が運営する学校の規模は決して大きくはありません。しかし、福島復興創世研究所をはじめとする11の研究所・研究センターを擁しており、所轄分野は多岐にわたります。  その多くは地域との深い関わりを持っています。少子高齢化など切実な課題を抱える地域社会の中で、無関係でいるということはあり得ません。むしろ地域の活性化と発展を担うという重要な使命を持つのが教育機関だと考えます。  地域貢献と言えば、去る9月8日の台風13号では、東日本大震災と令和元年東日本台風で被災・支援活動の両方を経験している職員が、本学ボランティアセンターを率いて連日に渡り支援活動を行っています。ボランティア隊メンバーは本学強化指定部の柔道部と野球部の学生で、本学バスから大きな体格の若者たちが現れたことで、地域の方々から『姿を見てとても心強く安心した』『いわきに東日本国際大学があって良かった』等々、たくさんの感謝とともに励ましの言葉もいただきました。  地域の未来をどう創造し、開いていくか、が問われている社会情勢です。当法人は時代の最先端を走る教育・研究の『知の拠点』としての責任を自覚し、地域社会の抱えるさまざまな問題を解決するため力を尽くしていきます」

  • 【学校法人昌平黌】創立120周年「人間力育成」誓い新たに

    【学校法人昌平黌】創立120周年「人間力育成」誓い新たに

     東日本国際大学、いわき短期大学等を運営する学校法人昌平黌(いわき市、緑川浩司理事長)は6月22日、いわき芸術文化交流館・アリオス大ホールで学校法人昌平黌創立120周年記念式典を執り行った。 来賓、関係者、学生を合わせ約1730人が出席し、これまでの同法人の歴史を振り返りながら、孔子哲学に基づく「人間力育成」のさらなる発展に向けて、誓いを新たにした。 記念式典では、プロローグとして同大と同附属昌平中・高合同吹奏楽部による迫力あふれる演奏が披露された後、緑川理事長が「創立120周年を機に、建学の精神を実践する徳のある人材を育成する。地元いわき市と密接に関わり合いながら、人間教育の拠点として地域の信頼を得ることが本学園の発展につながる。いわき市から人間教育の新たな歴史を刻んでいく」と式辞を述べた。 永年勤続職員表彰に続き、来賓の文部科学大臣代理の伯井美徳文部科学審議官、内田広之いわき市長が祝辞を述べ、来賓紹介、祝電披露が行われた。 引き続き、創立120周年記念講演会が催された。 まず、福原紀彦日本私立学校振興・共済事業団理事長が「新しい時代の学びと人材育成~文理融合と文武両道~」という演題で講演した。 福原氏は①歴史は過去と現在との対話、②人は何のために学ぶのか、③日本の近代化と現代化に果たした世界的に誇る学校制度と私学の役割、④資本化、グローバル化、デジタル化などいわゆる新時代の三大潮流と難局の克服――をテーマに、ユーモアを交えながら解説。 マニュアル型の知識獲得から社会貢献に基づく「志」を伴う知恵・知性の修得をはじめ、文系・理系の分化・分断ではなく文理融合教育の重要性や学問とスポーツとの両道・連携の必要性を説いた。 続いて、黒住真・東京大学名誉教授が「日本の思想史からの孔子『論語』と今後への課題」というテーマで講演を行った。 黒住氏はまず「古代、中世、近世、近代、現代における思想概念と社会的変化」について説明。そのうえで孔子「論語」の歴史を紐解きながら、「枢軸時代や紀元前後の動き」、「中世における完成形態」、「近世における普及」、「明治維新後における中村正直や渋沢栄一らの『論語』への造詣」についてそれぞれ解説した。 結びに、経済問題が環境問題とつながった現在、「論語」を再評価する意義について力説した。 当日は、記念式典に先立ち、東日本国際大学1号館の「大成殿」で大成至聖先師孔子祭が開催された。 同法人では、「論語」の一節にある「義を行い以て其の道に達す」を建学の精神として掲げており、学生が「論語」に親しみ、孔子を敬い、その教えをあらためて見つめ直す機会として孔子祭を執り行っている。今年で35回目。 記念式典の様子  法人役員や来賓をはじめ、学生、教室などオンラインで結んだ約1800人が列席。神事が行われ、齋主祝詞奏上の後、緑川理事長、吉村作治総長、緑川明美常務理事ら関係者が玉串をささげた。緑川理事長は祭主あいさつにおいて「建学の精神は本学の根幹をなすもの。人間教育を実践してきた120年の歩みを改めて確認し、一層の人間力向上を図りながら地域社会の発展に貢献していく」と決意を新たにした。

  • 【学校法人昌平黌】緑川明美常務理事インタビュー

     みどりかわ・あけみ 東日本国際大学卒。東日本国際大学・いわき短期大学キャリアセンター勤務を経て現職。東日本国際大学・いわき短期大学東京事務所長、キャリアセンター顧問も兼務している。  今年創立120周年の節目を迎えた学校法人昌平黌(いわき市、緑川浩司理事長)。いわき市で、いわき短期大学附属幼稚園、東日本国際大学附属中学・高校、いわき短期大学、東日本国際大学を運営しており、各施設で「人間力」を重視した教育を展開している。具体的な教育内容や今後の展望について、緑川明美常務理事に話を聞いた。 「人間力」重視の教育を展開し、地域とともに歩んでいく。  ――学校法人昌平黌では、東日本国際大学をはじめ、さまざまな教育機関を運営しています。教育の特色を教えてください。  「当法人の教育理念の根幹に位置づけられるのが、建学の精神である孔子哲学(論語)です。孔子哲学を土台にした〝人間教育〟を一貫して大事にしており、幼児教育・学問との融合・融和を図り、『人間力』の育成に努めています。  一例を挙げますと、同短大幼児教育科では未来を担う子どもたちを教育する人財を育てています。孔子の論語を踏まえ、思いやりの心である『仁』、人間社会の規範に立って礼儀を重んずる『礼』を体現できる、自分は元より相手を思いやれる人間教育に傾注しています。また、人間尊重の精神はすべての学校に共通している点を付言したいと思います」  ――「人間力」を重視した教育について具体的に教えてください。  「当法人が打ち出す『人間力』は、開学からの『義を以て行い其の道に達す』、創立120周年を機に森田実名誉学長より贈られた『克己復礼為仁(己に克ちて礼に復するを、仁と為す)』に集約され、教育方針の確固たる軸となっています。『義』とは自分自身と真剣に向き合い、内面の部分から成長を促すことです。自信が持てない、引っ込み思案な生徒・学生でも、己と向き合い長所や素晴らしい個性に気づくことで、自信に満ちた朗らかな性格に変化していく姿を数多く見てきました。  また、最初から目的意識を持っている生徒・学生でも、実習やボランティアなど他人とのかかわり合いや異なる環境に身を置くことで、あらためて自分自身を見つめ直しながら成長していきます。  『克己復礼為仁』とは、究極の人間性である『仁』の実践について、孔子が説いた言葉です。ここでの『礼』とは単に儀礼作法にとどまるものではなく、人と人とのつながりの尊さを説く『和を以て尊しとなす』の精神そのものです。これも人間力の育成にとても重要な教えであり、社会活動では、目標に向かって知恵を絞り一緒に頑張れるかどうかが問われる局面があります。『和』を重んずる団結力こそが社会を前進させる原動力と認識しています」  ――今年で創立120周年を迎え、6月22日に記念式典が執り行われました。率直なご感想と今後の抱負についてうかがいます。  「創立120周年のスローガンは『夢をはじめよう』としました。10年前の創立110周年を迎えた際のスローガンは『踏み出す 次代への挑戦』でした。その2年前に東日本大震災が発生したのを受けて、〝ピンチ=チャンス〟という強い思いが込められています。非常事態の中、教職員とともに園児、生徒、学生のために何ができるのか、皆で知恵を絞って、さまざまな苦難を乗り越えることができました。あらためて振り返ると、他者への思いやり、つまりは『建学の精神』が息づいていたからこそ実現できたと痛感しています。創立120周年を迎えるに当たり、これまでの困難を克服したうえで、夢に向かって歩んでいこうとの強い思いを込めて新スローガンを決定しました。  創立120周年記念事業の一環として、8月に竣工したいわき短大附属幼稚園新園舎の整備が挙げられます。旧園舎の老朽化が課題となっていましたが、さらなる幼児教育の充実を図るべく、節目の年に新園舎建設に踏み切りました。開放感があり、木の温もりや自然との共生を肌で感じられる素晴らしい園舎です。  当法人には小学校がありませんが、幼稚園から始まる人間教育を中学・高校への架け橋とすべく、同幼稚園の卒園生を対象とした『昌平塾』の開設に向け鋭意整備を進めています。  また、創立120周年を迎えるにあたり盤石な未来を拓く『三つのビジョン』として、①『人間教育』こそ教育の原点、②地域貢献の人材を輩出、③地域に開かれた大学――の3点を掲げ、地域とともに歩み、地域に根差した揺るぎない発展を目指したいと考えます」  ――大学・短大の学生の自己実現について、どのようにサポートしていますか。  「自己実現の根源は夢や目標です。当法人では学生の目的意識の醸成と主体性を尊重したサポートに注力するとともに、学問や就活を問わず一人ひとりに真摯に向き合ったきめ細やかな指導ができる点が大きな強みと考えます。アットホームな環境も魅力の一つですし、教職員も学生一人ひとりに真剣に寄り添う意識がとても高いと実感します。  中・高、短大、大学を問わず、生徒・学生に共通しているのは、人間として『素直な心』を備えていることです。素直な人ほど社会人となってから明らかに成長する、また、『和』を重視する協調性も豊かだと言います。あらためて『素直な心』は人間力・成長力の源泉だと思います。今後も一人ひとりの『素直な心』を大切にする人間教育に一層注力していきます」 台風被災地区で支援活動  ――地域社会への貢献にも尽力していますが、今後の展開について。  「当法人が運営する学校の規模は決して大きくはありません。しかし、福島復興創世研究所をはじめとする11の研究所・研究センターを擁しており、所轄分野は多岐にわたります。  その多くは地域との深い関わりを持っています。少子高齢化など切実な課題を抱える地域社会の中で、無関係でいるということはあり得ません。むしろ地域の活性化と発展を担うという重要な使命を持つのが教育機関だと考えます。  地域貢献と言えば、去る9月8日の台風13号では、東日本大震災と令和元年東日本台風で被災・支援活動の両方を経験している職員が、本学ボランティアセンターを率いて連日に渡り支援活動を行っています。ボランティア隊メンバーは本学強化指定部の柔道部と野球部の学生で、本学バスから大きな体格の若者たちが現れたことで、地域の方々から『姿を見てとても心強く安心した』『いわきに東日本国際大学があって良かった』等々、たくさんの感謝とともに励ましの言葉もいただきました。  地域の未来をどう創造し、開いていくか、が問われている社会情勢です。当法人は時代の最先端を走る教育・研究の『知の拠点』としての責任を自覚し、地域社会の抱えるさまざまな問題を解決するため力を尽くしていきます」

  • 【学校法人昌平黌】創立120周年「人間力育成」誓い新たに

     東日本国際大学、いわき短期大学等を運営する学校法人昌平黌(いわき市、緑川浩司理事長)は6月22日、いわき芸術文化交流館・アリオス大ホールで学校法人昌平黌創立120周年記念式典を執り行った。 来賓、関係者、学生を合わせ約1730人が出席し、これまでの同法人の歴史を振り返りながら、孔子哲学に基づく「人間力育成」のさらなる発展に向けて、誓いを新たにした。 記念式典では、プロローグとして同大と同附属昌平中・高合同吹奏楽部による迫力あふれる演奏が披露された後、緑川理事長が「創立120周年を機に、建学の精神を実践する徳のある人材を育成する。地元いわき市と密接に関わり合いながら、人間教育の拠点として地域の信頼を得ることが本学園の発展につながる。いわき市から人間教育の新たな歴史を刻んでいく」と式辞を述べた。 永年勤続職員表彰に続き、来賓の文部科学大臣代理の伯井美徳文部科学審議官、内田広之いわき市長が祝辞を述べ、来賓紹介、祝電披露が行われた。 引き続き、創立120周年記念講演会が催された。 まず、福原紀彦日本私立学校振興・共済事業団理事長が「新しい時代の学びと人材育成~文理融合と文武両道~」という演題で講演した。 福原氏は①歴史は過去と現在との対話、②人は何のために学ぶのか、③日本の近代化と現代化に果たした世界的に誇る学校制度と私学の役割、④資本化、グローバル化、デジタル化などいわゆる新時代の三大潮流と難局の克服――をテーマに、ユーモアを交えながら解説。 マニュアル型の知識獲得から社会貢献に基づく「志」を伴う知恵・知性の修得をはじめ、文系・理系の分化・分断ではなく文理融合教育の重要性や学問とスポーツとの両道・連携の必要性を説いた。 続いて、黒住真・東京大学名誉教授が「日本の思想史からの孔子『論語』と今後への課題」というテーマで講演を行った。 黒住氏はまず「古代、中世、近世、近代、現代における思想概念と社会的変化」について説明。そのうえで孔子「論語」の歴史を紐解きながら、「枢軸時代や紀元前後の動き」、「中世における完成形態」、「近世における普及」、「明治維新後における中村正直や渋沢栄一らの『論語』への造詣」についてそれぞれ解説した。 結びに、経済問題が環境問題とつながった現在、「論語」を再評価する意義について力説した。 当日は、記念式典に先立ち、東日本国際大学1号館の「大成殿」で大成至聖先師孔子祭が開催された。 同法人では、「論語」の一節にある「義を行い以て其の道に達す」を建学の精神として掲げており、学生が「論語」に親しみ、孔子を敬い、その教えをあらためて見つめ直す機会として孔子祭を執り行っている。今年で35回目。 記念式典の様子  法人役員や来賓をはじめ、学生、教室などオンラインで結んだ約1800人が列席。神事が行われ、齋主祝詞奏上の後、緑川理事長、吉村作治総長、緑川明美常務理事ら関係者が玉串をささげた。緑川理事長は祭主あいさつにおいて「建学の精神は本学の根幹をなすもの。人間教育を実践してきた120年の歩みを改めて確認し、一層の人間力向上を図りながら地域社会の発展に貢献していく」と決意を新たにした。