自民党の2人の元衆院議員、菅家一郎氏(70)と亀岡偉民氏(69)の去就が話題になっている。
菅家氏は昨年の衆院選で福島3区から立候補する予定だったが、派閥の裏金問題で非公認となり、公示直前に不出馬を決めたため、急きょ上杉謙太郎氏(50)が無所属で立候補した。上杉氏は落選したが、今年4月に次期衆院選の候補者となる3区支部長に内定。これを境に菅家氏の存在感は急速に薄まっている。
というのも菅家氏は衆院選後、郡部での意外な人気や議員バッジを外したあとも関係各所から案内状などが届くことに「まだ(議員を)やれるのではないか」と思うようになり、親しい人たちに再出馬の可能性を相談していた経緯がある。本誌昨年12月号の取材では「私が次の衆院選に出るみたいな話が出回っているが、そんなことは一言も言っていない」とコメントした菅家氏だが、
「2月の大雪被害では各地を回って『自分は国とパイプがある』みたいなアピールをしていたが、既に災害救助法が適用されることが決まっていたので、地元党員の多くはシラケていた」(ある会津若松市議)
結局、上杉氏が3区支部長に正式に内定すると、菅家氏は「私も後押ししたい」と述べ、再起の芽はほぼなくなった。
それでも会津管内を回ると、菅家氏の今後を気に掛ける人たちに度々出会う。政治家として積み上げてきた経歴(会津若松市議、県議、会津若松市長、衆院議員)は伊達ではないということだろう。
5月中旬、菅家氏の携帯を鳴らすと「会って話すほどでもないよ」と笑いながら応じてくれた。
「今後も真面目に地域貢献をしながら、世のため人のために頑張ります。あとは上杉さんを一生懸命支援していくだけです」(菅家氏)
立候補への意欲はもう無いのか尋ねると、
「そこは特別にコメントすることでもありません。いろいろとご心配をおかけしてすみませんね」(同)
時に「空気が読めない」とも揶揄された菅家氏。これからは会津管内のご意見番のような立ち位置になっていくのではないか。
一方、昨年の衆院選で福島1区から立候補し、落選した亀岡氏は本誌既報の通り選挙区内の複数の祭りに寄付したことが公選法違反(寄付の禁止)に当たるとして、今年3月に福島地検が在宅起訴している。
亀岡氏は地元紙の取材や自身のブログで「公判では無罪を主張する」と表明しているが、3月22日に開かれた自民党県連定期大会に出席したあとは公の場に姿を見せていない。
そんな亀岡氏が5月17日に南相馬市原町区で開かれた相馬野馬追・中ノ郷騎馬会(門馬光清会長)の出陣式に出席し、挨拶していたことが分かった。同騎馬会をめぐっては、2023年に開いた武具・馬具オークションをめぐり、副会長にまつわる金銭トラブルが起きていることを本誌4月号で詳報している。
出陣式に参加した人はこう話す。
「在宅起訴された元政治家が堂々と挨拶しているのには驚いた。と同時に、そういう人物を来賓として招いた中ノ郷騎馬会の良識の無さにも呆れた。しかも、そこには野馬追執行委員長の門馬和夫南相馬市長や地元の警察署幹部もいた。信じ難い顔合わせに気分が悪くなり、冒頭だけ出席して帰りました」
挨拶した亀岡氏は論外だが、挨拶させた中ノ郷騎馬会も常識外れというわけ。
くしくも同じ1955年生まれの菅家氏と亀岡氏。年齢問題も加わり国政復帰の道は閉ざされつつある。

























