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村上昭正

  • 【小野町】村上昭正町長インタビュー(2024.2)

    【小野町】村上昭正町長インタビュー(2024.2)

     1955年生まれ。日大東北工業(現・日大東北)高卒。2004年から小野町議を4期務め、その間、議長を歴任。2021年3月の町長選で初当選。 健康で安心して生活できる町を目指す。  ――間もなく県道36号小野―富岡間が全線開通します。  「全線開通により双葉郡へのアクセスの利便性が増し、小野ICは双葉郡と県中、県南を結ぶ交通の要衝となることから、その優位性を生かしたまちづくりに取り組みます。人、物、情報を還流させ、関係人口や交流人口を増やすため、小野IC周辺近くの国道349号沿いに新庁舎の建設を計画しています。また、防災拠点やターミナル的な物流関係施設、さらには大規模店舗などの誘致活動を進めていこうと考えています。さらに、小野高校が数年後には統合されますので、現在、空き校舎や施設の有効活用などの検討を進めていますが、ICからの導線も考える必要があり、街中の活性化も含めた『(仮称)インターチェンジ未来タウン構想』を策定しているところです」  ――いまお話にあった新庁舎整備について。  「令和9年の開庁に向けて計画を進めており、今年度内に用地交渉を終え、来年度に基本設計に取り掛かる予定です。新庁舎は、防災機能や保健センター機能を併せ持つ複合施設となります。災害時には、防災機能を集約した防災管理室で災害対応にあたるほか、町民の皆さんの避難所となるような設備の充実も図ります。さらに、新庁舎周辺に消防署小野分署や防災公園を設置することで、防災機能の強化を図りたいと考えています」  ――児童館の建設を進めています。  「少子化が進む中、未来を担う子どもたちの健全な育成は、重要な政策課題と捉えています。そのため、廃園となった保育園・幼稚園の跡地に、子どもの活動場所として児童クラブや放課後子ども教室、一時預かり保育などの機能を備えた『(仮称)おのまち児童館』の建設を進めており、令和7年度の開所を目指しています。子どもの安全な遊び場の整備に加え、子ども食堂なども開設することとしており、保護者の皆様からは大きな期待が寄せられています」  ――今後の抱負。  「町の現状をしっかり捉え、持続可能なまちづくりを町民の皆様と進めていきます。また、後継者不足などから農業離れが顕著になっており、農林業改革は待ったなしです。耕作放棄地の活用策について、大学機関やJAなどの協力を得て検討していくほか、新規就農者や研修制度の充実を図り、農家民泊や農家レストランなどの副業についての研究にも取り組みます。そのほか、起業家育成の支援体制整備、外国人との多文化共生の推進、発酵のまちづくりなどにも取り組みます。現在住んでいる方々が、健康で安心して生活できる町を目指し、あらゆる政策を講じていきます」

  • 【小野町】村上昭正町長インタビュー

    【小野町】村上昭正町長インタビュー

    むらかみ・てるまさ 1955年生まれ。日大東北工業(現・日大東北)高卒。2004年から小野町議を4期務め、その間、議長を歴任。2021年3月の町長選で初当選。  ――新型コロナウイルスの影響について。 「医療機関や福祉施設でのクラスターの発生、地域経済の停滞など、さまざまな面で影響がありましたが、感染対策徹底に向けた広報活動や事業者支援などの経済対策により、町民の安全・安心と経済活動の維持に取り組んできました。一方で、コロナ禍の中、町民の皆さんに少しでも笑顔を取り戻してもらうため、昨年10月には感染対策を徹底したうえで3年ぶりに『ふれあいフェスタ』を開催し、さらに今年1月には20歳の集いを催したところです。新たな変異株発生など、まだまだ油断できない状況ではありますが、引き続き感染対策の徹底を図りながら、イベントの開催や観光客の誘客などにより、町のにぎわいを取り戻していきたいと考えています」 ――昨年には認定こども園が開園しました。 「町として初の公私連携幼保型認定こども園となりますが、保護者の皆さんに安心と信頼をいただけるよう、当面は町職員の派遣を行うとともに、子育て担当課との定期的な打ち合わせの実施などさまざまな連携を行い、お子さんが心豊かにたくましく成長できるよう支援していきます」 ――町民の健康増進の取り組みについて。 「昨年は、ウオーキングコースマップの作成や『ふれあいフェスタ』での健康関連ブースの設置などに取り組みましたが、今年は健康と食を融合させたイベントの開催を検討しています。また、新たなウオーキングコースマップの作成や運動器具の増設、健康づくり講演会の開催など、健康増進に向けた意識の醸成に取り組んでいきます」 ――地域連携の強化について。 「田村地方において、さまざまな連携をしていますが、特に観光面では、田村地方の観光協会の連絡協議会が発足する運びとなっているので、今までとは違う魅力的な観光PRが展開されることを期待しています。また、現在、ふくしま復興再生道路として県道吉間田滝根線の整備が進んでいますが、開通されれば、浜通りと中通りを結ぶ重要な路線となり、新たな地域間交流が期待されますので、双葉郡との地域連携についても検討していきたいと思います」 ――最後に今後の抱負を。 「地域の活性化です。人口減少と少子高齢化、さらに新型コロナウイルスの影響により、地域活動の維持が難しくなっています。地域づくり協議会の活用などによる新たな地域づくりに向けて、町民の皆さんの理解を得ながら将来に向けた改革を進めていきます。 また、昨年、JR東日本から磐越東線小野新町―いわき駅間において厳しい経営状況にあることが示されたところですが、生活や地域振興のうえで欠かせない路線ですので、田村地方はもちろん、いわき市や郡山市とも連携して存続を訴えていきたいと思います。さらに県立小野高校の統合が決定されましたが、その影響が最小限で済むよう、空き校舎を活用した地域振興対策などの検討を進めていきます。 地域の活性化には、移住人口や交流人口を増やしていく必要があります。空き家についてホームページ上で公開するなどして利活用を進めていくほか、町の魅力をさまざまなツールを活用して発信することで、町に少しでも興味を持ってくれる人を増やしていきたいと考えています」 小野町のホームページ 掲載号:政経東北【2023年3月号】

  • 【小野町】村上昭正町長インタビュー(2024.2)

     1955年生まれ。日大東北工業(現・日大東北)高卒。2004年から小野町議を4期務め、その間、議長を歴任。2021年3月の町長選で初当選。 健康で安心して生活できる町を目指す。  ――間もなく県道36号小野―富岡間が全線開通します。  「全線開通により双葉郡へのアクセスの利便性が増し、小野ICは双葉郡と県中、県南を結ぶ交通の要衝となることから、その優位性を生かしたまちづくりに取り組みます。人、物、情報を還流させ、関係人口や交流人口を増やすため、小野IC周辺近くの国道349号沿いに新庁舎の建設を計画しています。また、防災拠点やターミナル的な物流関係施設、さらには大規模店舗などの誘致活動を進めていこうと考えています。さらに、小野高校が数年後には統合されますので、現在、空き校舎や施設の有効活用などの検討を進めていますが、ICからの導線も考える必要があり、街中の活性化も含めた『(仮称)インターチェンジ未来タウン構想』を策定しているところです」  ――いまお話にあった新庁舎整備について。  「令和9年の開庁に向けて計画を進めており、今年度内に用地交渉を終え、来年度に基本設計に取り掛かる予定です。新庁舎は、防災機能や保健センター機能を併せ持つ複合施設となります。災害時には、防災機能を集約した防災管理室で災害対応にあたるほか、町民の皆さんの避難所となるような設備の充実も図ります。さらに、新庁舎周辺に消防署小野分署や防災公園を設置することで、防災機能の強化を図りたいと考えています」  ――児童館の建設を進めています。  「少子化が進む中、未来を担う子どもたちの健全な育成は、重要な政策課題と捉えています。そのため、廃園となった保育園・幼稚園の跡地に、子どもの活動場所として児童クラブや放課後子ども教室、一時預かり保育などの機能を備えた『(仮称)おのまち児童館』の建設を進めており、令和7年度の開所を目指しています。子どもの安全な遊び場の整備に加え、子ども食堂なども開設することとしており、保護者の皆様からは大きな期待が寄せられています」  ――今後の抱負。  「町の現状をしっかり捉え、持続可能なまちづくりを町民の皆様と進めていきます。また、後継者不足などから農業離れが顕著になっており、農林業改革は待ったなしです。耕作放棄地の活用策について、大学機関やJAなどの協力を得て検討していくほか、新規就農者や研修制度の充実を図り、農家民泊や農家レストランなどの副業についての研究にも取り組みます。そのほか、起業家育成の支援体制整備、外国人との多文化共生の推進、発酵のまちづくりなどにも取り組みます。現在住んでいる方々が、健康で安心して生活できる町を目指し、あらゆる政策を講じていきます」

  • 【小野町】村上昭正町長インタビュー

    むらかみ・てるまさ 1955年生まれ。日大東北工業(現・日大東北)高卒。2004年から小野町議を4期務め、その間、議長を歴任。2021年3月の町長選で初当選。  ――新型コロナウイルスの影響について。 「医療機関や福祉施設でのクラスターの発生、地域経済の停滞など、さまざまな面で影響がありましたが、感染対策徹底に向けた広報活動や事業者支援などの経済対策により、町民の安全・安心と経済活動の維持に取り組んできました。一方で、コロナ禍の中、町民の皆さんに少しでも笑顔を取り戻してもらうため、昨年10月には感染対策を徹底したうえで3年ぶりに『ふれあいフェスタ』を開催し、さらに今年1月には20歳の集いを催したところです。新たな変異株発生など、まだまだ油断できない状況ではありますが、引き続き感染対策の徹底を図りながら、イベントの開催や観光客の誘客などにより、町のにぎわいを取り戻していきたいと考えています」 ――昨年には認定こども園が開園しました。 「町として初の公私連携幼保型認定こども園となりますが、保護者の皆さんに安心と信頼をいただけるよう、当面は町職員の派遣を行うとともに、子育て担当課との定期的な打ち合わせの実施などさまざまな連携を行い、お子さんが心豊かにたくましく成長できるよう支援していきます」 ――町民の健康増進の取り組みについて。 「昨年は、ウオーキングコースマップの作成や『ふれあいフェスタ』での健康関連ブースの設置などに取り組みましたが、今年は健康と食を融合させたイベントの開催を検討しています。また、新たなウオーキングコースマップの作成や運動器具の増設、健康づくり講演会の開催など、健康増進に向けた意識の醸成に取り組んでいきます」 ――地域連携の強化について。 「田村地方において、さまざまな連携をしていますが、特に観光面では、田村地方の観光協会の連絡協議会が発足する運びとなっているので、今までとは違う魅力的な観光PRが展開されることを期待しています。また、現在、ふくしま復興再生道路として県道吉間田滝根線の整備が進んでいますが、開通されれば、浜通りと中通りを結ぶ重要な路線となり、新たな地域間交流が期待されますので、双葉郡との地域連携についても検討していきたいと思います」 ――最後に今後の抱負を。 「地域の活性化です。人口減少と少子高齢化、さらに新型コロナウイルスの影響により、地域活動の維持が難しくなっています。地域づくり協議会の活用などによる新たな地域づくりに向けて、町民の皆さんの理解を得ながら将来に向けた改革を進めていきます。 また、昨年、JR東日本から磐越東線小野新町―いわき駅間において厳しい経営状況にあることが示されたところですが、生活や地域振興のうえで欠かせない路線ですので、田村地方はもちろん、いわき市や郡山市とも連携して存続を訴えていきたいと思います。さらに県立小野高校の統合が決定されましたが、その影響が最小限で済むよう、空き校舎を活用した地域振興対策などの検討を進めていきます。 地域の活性化には、移住人口や交流人口を増やしていく必要があります。空き家についてホームページ上で公開するなどして利活用を進めていくほか、町の魅力をさまざまなツールを活用して発信することで、町に少しでも興味を持ってくれる人を増やしていきたいと考えています」 小野町のホームページ 掲載号:政経東北【2023年3月号】