「献上桃の郷」で知られる伊達郡桑折町は今年1月1日に町制施行70周年を迎えた。まずは同町の歴史について紐解いていく。
現在の桑折町は1955(昭和30)年1月1日、旧桑折町、睦合村、伊達崎村、半田村の1町3カ村が合併する形で誕生した。同2月、合併後初の町長選が行われ、初代町長に早田傳之助氏が就任した。
57(昭和32)年7月、国道4号建設工事が開始。同年11月、旧役場庁舎が完成した。59年(昭和34年)2月、2代目町長に宍戸房吉氏就任。
61(昭和36)年1月、国道4号が町内全線開通。同4月、65(昭和40)年1月に桑折町章が制定された。69(昭和44)年5月には公立藤田総合病院が新築落成した。
74(昭和49)年3月、「旧伊達郡役所」県重要文化財指定。75(昭和50)年2月、3代目町長に菊田芳衛氏就任。77(昭和52)年6月、「旧伊達郡役所」国重要文化財指定。
83(昭和58)年4月、町史編纂事業開始。85(昭和60)年11月、町村合併30周年記念事業「桑折町みんなのフェスティバル」開催。86(昭和61)年8月、8・5水害で伊達崎地区が冠水・浸水などの被害を受けた。
90(平成2)年9月、4代目町長に安細隆清氏就任。94(平成6)年4月、桑折町民研修センター「うぶかの郷」利用開始。同8月、初の献上桃指定を受け選果式開催。96(平成8)年4月には皇太子ご夫妻(現天皇皇后両陛下)が来町した。
2002(平成14)年9月、5代目町長に林王喜久男氏就任。03(平成15)年12月には伊達7町合併協議会が設立されたが、04(平成16)年9月、同町が同協議会から離脱。05(平成17)年11月、町制施行50周年記念式典が開催された。
10(平成22)年7月、6代目町長に髙橋宣博氏就任。11(平成23)年3月11日、東日本大震災(震度6弱)が発生し、それ以降は復興への道のりを進む。12(平成24)年7月、町内除染開始。15(平成27)年5月、屋内温水プール・多目的スタジオ「イコーゼ!」オープン。同7月には、天皇皇后両陛下(現上皇、上皇后両陛下)が復興状況を視察した。
20(令和2)年8月、相馬福島道路・伊達桑折IC(インターチェンジ)―桑折JCT(ジャンクション)間開通。21(令和3)年1月、町役場新庁舎開庁。同2月、福島県沖地震(震度6弱)発生。22(令和4)年3月、再び福島県沖地震(震度6弱)発生。23(令和5)年8月、献上桃30周年記念式典開催。同11月、「旧伊達郡役所・誕生祭 タイムスリップフェスタ2023」開催。24年(令和6年)3月、いちい桑折店・グランケット桑折オープン。
町制施行70周年 記念式典が開催
1月11日、ふくしま未来農業協同組合桑折支店ふれあいホールで桑折町町制施行70周年記念式典が執り行われ、約120人が出席した。髙橋町長は式辞で、「町民の皆さまとこれまで幾多の困難にあっても心ひとつに克服してきた。これらの経験を踏まえあらゆる難局に向き合い、持続可能なまちづくりを展開する」と町勢の伸展に向け力強く述べた。