【天栄村】添田勝幸村長インタビュー

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【天栄村】添田勝幸村長インタビュー

そえた・かつゆき 1961年生まれ。岩瀬農業高校卒。1991年に㈲添田設備工業設立。2011年の村長選で初当選し、現在3期目。

 ――昨年11月に国道118号鳳坂工区(鳳坂トンネル)が開通しました。

 「本村の悲願であった『鳳坂トンネル』の開通は、買い物、通院、通学などの面で便利になり、住民から非常に喜ばれています。特に冬季間の路面凍結時の運転は非常に危険であったため、その負担軽減にもつながっています。また、郡山方面から羽鳥湖高原、岩瀬湯本・二岐温泉へのアクセスがよくなり、誘客の増加が見込めます。もう1つは、物流面がよくなりましたから、人、モノの交流がしやすくなります。この道路ができたことで、コロナ禍前のような賑わいを創出できればと考えています」

 ――昨年の「米・食味分析鑑定コンクール」で天栄米が金賞を受賞したほか、「全国新酒鑑評会」では村内の2蔵元が金賞を受賞しました。

 「村内生産者の方々は非常に良質なお米をつくっており、首都圏などにトップセールスに行った際も大変好評でした。近年は、コロナ禍で試食をしていただく機会がなかなかありませんでしたが、やはり実際に食べていただかないと天栄米のおいしさが分かりませんので、今後は自慢のお米を実際に味わっていただけるような取り組みを行い、販売促進に努めていきたいと思っています。また、今回、JR東日本の協力を得て、特別列車『TRAIN SUITE 四季島』で、天栄米を使っていただけることになりました。これも大きなPRとなり、販売促進につなげていければと考えています。

 日本酒については、村内の2蔵元が全国新酒鑑評会で金賞を受賞し、新酒ができるとすぐに売り切れてしまうくらいの人気です。首都圏などでも認知されてきて、『おいしいですよね』と言っていただくことも増えてきたので、さらにPRしていきたいと思っています」

 ――間もなく、3期目の任期を終えますが、今後の抱負を。

 「これまで3年間、コロナ禍や原油・物価高騰で地域経済はかなり疲弊し、生活も厳しい状況が続いています。私は、何とかこれを再生させ、村民の方々の生活が少しでも豊かになっていくような村づくりをしていかなければならないと思っています。また、少子化・人口減少は大きな課題ではありますが、村としてできる限りの支援をしながら、移住・定住の促進、及び人口流出を防げるような対策を講じて、村民の方々が安全・安心に暮らせる村づくりをしていきたいと考えています。今後も、『天栄村に行ってみたい』『天栄村に暮らし続けたい』と思っていただけるように努めてまいります」

天栄村ホームページ

掲載号:政経東北【2023年5月号】

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