震災・原発事故から丸12年。原発被災地の避難指示が解除された区域はどう変化しているのか。特定復興再生拠点区域を中心にめぐった。
今年春の避難指示解除に向けて除染・インフラ復旧が行われている富岡町夜の森地区では、立ち入り規制が緩和され、ゲートが撤去されていた。大熊町のJR大野駅前の商店街は建物がすべて解体され、更地になっていた。双葉町の双葉駅西側には公営住宅が整備されていた。
ハード面の整備が加速する一方で、住民の帰還状況は頭打ちとなりつつあり、県はさまざまな補助制度を設けて移住促進に力を入れている。福島国際研究教育機構が整備される浪江町では、駅前の再開発が行われ、〝研究者のまち〟が整備される見通し。福島第一原発や中間貯蔵施設の行く末が見えない中、住民不在で進められる復興まちづくり。その在り方を考える必要がある。(志賀)
![JR双葉駅西側に整備された双葉町駅西住宅。同町に住んでいた人が対象の「災害公営住宅」、転入を希望している人も対象となる「再生賃貸住宅」で構成される。](https://www.seikeitohoku.com/wp-content/uploads/2023/03/63a425a08e4f6753d794b458a94036d0-1024x768.jpeg)
![公営住宅の近くに開所した双葉町診療所](https://www.seikeitohoku.com/wp-content/uploads/2023/03/8092683695bad011e2694ad2fb830ca7-1024x768.jpeg)
![JR双葉駅東側のバス・タクシー乗り場。奥に見えるのは双葉町役場の新庁舎](https://www.seikeitohoku.com/wp-content/uploads/2023/03/e378c85049fa7d876f2875d2c0d8c82e-1024x768.jpeg)
![更地になったJR大野駅前の商店街(大熊町)。空間線量は1マイクロシーベルト毎時。](https://www.seikeitohoku.com/wp-content/uploads/2023/03/7a7a3bc02e67012f365637705a22bc82-1024x768.jpeg)
![大川原地区に整備されている認定こども園・義務教育学校「学び舎(や)ゆめの森」の校舎(大熊町)。事業費約45億円。入園・入学予定者26人(2月17日現在)](https://www.seikeitohoku.com/wp-content/uploads/2023/03/8c11a3158bbf61d8006b0fe9a1435155-1024x768.jpeg)
![特定復興再生拠点区域に整備されている防災拠点(浪江町室原地区)](https://www.seikeitohoku.com/wp-content/uploads/2023/03/50f4696c544b058869f929bfa64338d2-1024x768.jpeg)
![整備中の福島県復興祈念公園(双葉町・浪江町、見晴らし台からスマートフォンのパノラマ機能で撮影)](https://www.seikeitohoku.com/wp-content/uploads/2023/03/5bbff186ccd9d13d0c3776e1c03e6b0a-1024x373.jpeg)
![除染・復旧工事が進められる夜の森地区・夜の森公園(富岡町)。同地区は特定復興再生拠点区域に指定されており、今春解除される見通し](https://www.seikeitohoku.com/wp-content/uploads/2023/03/eba2c89738ea55c095d7860fc24eafcc-1024x768.jpeg)
![福島国際研究教育機構の立地予定地(浪江町川添地区)](https://www.seikeitohoku.com/wp-content/uploads/2023/03/8c529cce6f4347f55aaf4e99c1497871-1024x768.jpeg)
![125億円かけて再開発が行われるJR浪江駅前(浪江町)](https://www.seikeitohoku.com/wp-content/uploads/2023/03/7f6f2c7bbee8ffdad5d2c08abc7938b3-1024x768.jpeg)
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