やまき・こういち 1955年生まれ。八巻興業㈱代表取締役。2017年から福島県ビルメンテナンス協会副会長を務め、今年5月から現職。
――新会長就任の率直な感想について。
「佐藤日出一前会長から引き継ぎ、新会長に就任しました。前会長のもとで副会長を務めてきましたが、会長としての職務の重責を痛感しており、身の引き締まる思いです。昨今の福島県の経済状況、最低賃金の大幅な上昇、そして人手不足と、非常に困難な時期ですが、協会員の皆様と業界の発展のために精一杯努力したいと思います。
来日する外国の方々にとって、日本が魅力的に映る最大の要素は治安の良さと衛生的であることだそうです。日本でよく見かける自動販売機は、外国では見かけないそうですが、それは日本がそれだけ安全で衛生的であることを象徴しています。その安心・安全な暮らしを守り、快適な環境を支え続けているのがビルメンテナンス業であると考えています」
――業界では労働力不足と最低賃金の引き上げが課題となっています。
「ビルメンテナンス業は労働集約型の産業で、最低賃金の引き上げの影響は非常に大きくなっています。福島県の最低賃金は、令和8年1月からは78円(8・17%)増という大幅な上昇となり、日給で624円のアップになります。現在の福島県の経済状況を考えると、官公庁・民間の発注者にこのアップ率をご理解いただき、業務にかかる人件費を同程度上乗せしていただけるかは疑問で、最低賃金の大幅な上昇にどう対処するかは重大な課題です。これを受け、協会では公的機関に働きかけています。官公庁については、各省庁からビルメンテナンス業務に係る発注業務の運用に関するガイドラインが県・市町村に通達されていますが、自治体により内容の理解や対応に大きな差が出ています。県と主要都市である福島市、郡山市、いわき市、会津若松市に要望書を提出して陳情を行う予定です」
――そのほかの重点事業について。
「現在、力を入れている協会活動の一つが人材育成です。支援学校の先生方や生徒の皆様方が清掃について興味を持ち熱心に勉強しており、協会主催のクリーンセミナーやアビリンピック(障害者技能競技大会)等のビルクリーニング技能競技会等に積極的に参加していただいています。協会から講師が各地区の支援学校に派遣され、清掃の知識や方法についての講義も行っています。将来の清掃クルーとしての幅広い人材育成につながると考えています。
ビル維持管理の相談・指導援助、技能・技術習得のための研修、各種資格取得に必要な講習会開催なども実施しています。目まぐるしく変化する法制度等の情報、業界に関する情報、将来につながる情報などを素早く的確に提供・共有し、協会員の皆様に活用していただくことで、経営に役立てていただきたい。そして何より、協会員の皆様がいつでも気軽に相談できるような協会にしたいと考えています」
























