事件ライター・高橋ユキと本誌が山中の現場を探索
現地調査と裁判傍聴を重ねて分かった被害の全容
女子高校生ら男女5人がSNS通じて福島市の37歳男の餌食に
福島県と山形県の山中にある廃村や廃ホテルが自殺ほう助事件の舞台になっている。2024年5月から翌25年1月にかけて10~20代の男女5人が被害に遭い、うち4人が死亡した。被害者には女子高校生もいた。
犯人の男は福島市の無職、岸波弘樹(37)。SNSで自殺希望者を募り、被害者たちが練炭で自殺をするのを手伝ったとして、自殺ほう助罪などに問われている。本誌1月号では、特定した岸波のSNSや、なぜ8カ月間も「野放し」になっていたかの理由を詳報。昨年12月17日に開かれた初公判で分かった新事実を基にリポートする。1月号では、事件現場の一覧表も掲載。
最初の事件が発生してから警察が岸波を逮捕するまでには、実は約8カ月を要している。一連の事件は、2025年1月に福島県田村市内の廃ホテル脇に停めた車内で20代女性の自殺遺体が発見されたことで世に知られることとなった。
一連の犯行が明るみになるにつれ、2017年に神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった「座間事件」をほうふつとさせた。この事件では、犯人の男はSNSで自殺を話題にして若者を集め、殺害後に金品を奪っていた。女性8人は性的暴行を受けていた。
福島と山形の連続自殺ほう助事件は、座間事件を模倣したのではないか。本誌は座間事件の裁判を傍聴した事件ライター高橋ユキ氏(本誌で「こちら傍聴席」を連載)の力を借り、自殺ほう助事件の現場を一緒に探索した。本誌1月号では、「こちら傍聴席」特別編として高橋氏の福島現地調査リポートを掲載している。
























