【大熊町】吉田淳町長インタビュー(2026年)

【大熊町】吉田淳町長インタビュー(2026年)

経歴

よしだ・じゅん 1956年生まれ。法政大卒。79年に大熊町職員となり総務課長などを歴任。2016年から副町長を務め、19年の町長選で初当選。現在2期目。

 ――大野駅西口に整備した産業交流施設「CREVAおおくま」、商業施設「クマSUNテラス」が2025年3月にそれぞれオープンしました。町民や来場者の反応はいかがでしょうか。

 「町では、JR大野駅西口を一体的に整備し、町の玄関口に人流を生み出そうとしています。

 そんな中で整備した『CREVAおおくま』は、貸事務所やコワーキングスペースを中心とした施設です。2025年12月1日現在、貸事務所33区画は満室で、町に拠点を置きたい事業者のニーズを感じています。『クマSUNテラス』には5つの飲食店とコンビニ、文具店が入居しています。食事や買い物の選択肢が増え、町民の生活の質の向上に貢献いただいています。

 2025年9月には、町の敬老会をCREVAおおくまで開催し、225人の敬老者が参加して、お祝いをしました。11月にはCREVAおおくまの広場を活用して、ふるさとまつりを初めて駅前で開催し、荒天で規模を縮小しての開催でしたが、約1800人に楽しんでいただきました。少しずつですが、賑わいが戻ってきたと実感しています」

 ――町の重点事業について。

 「帰還や移住を呼び掛ける一方で、住む場所が少ないというジレンマがあります。公営住宅を整備してきましたが、民間賃貸住宅も参入していただけるよう、町として支援策を拡充しています。

 また、買い物や医療など生活に即した環境整備もまだ必要です。スーパーマーケットはマルトの進出が決まり、2026年10月に開店予定です。医療分野も、県立医大附属病院の整備が決まっていますが、1日も早い開業が望まれるところです」

 ――高市政権が発足しました。国に期待すること、求めたいことは。

 「町として何より重要なのは、未だ町の半分に残る帰還困難区域の解消です。そこには福島第一原子力発電所も中間貯蔵施設も含まれます。避難指示解除や廃炉・中間貯蔵施設の問題は町が努力して解決できるものではありません。国の責任として、着実に進めていただく必要があります」

 ――今後の抱負。

 「町全域の復興には、これまで以上に長い年月がかかると覚悟しています。町民が帰町を選択できる環境をつくるため、引き続き尽力していきます。また、帰町・移住した方に『大熊町に住んでよかった』と思っていただける町を目指していきますので、今後もご理解とご協力をお願いいたします」

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