【須賀川信用金庫】伊藤平男理事長インタビュー

【須賀川信用金庫】伊藤平男理事長インタビュー

いとう・ひらお 1958年生まれ。1980年に須賀川信用金庫入庫。同信金理事、常務理事を経て、昨年6月から現職。須賀川創英館高校同窓会会長、須賀川市卓球協会会長、須賀川市体育協会副会長などを務める。

 ――昨年6月に新理事長に就任しました。

 「本部の経営企画部門に長く勤務しており、前理事長・前々理事長のもとで、経営について指導を受けてきました。理事長就任後、総代を中心に150件ほど挨拶回を行い、お客様から『信用金庫らしく、地元に密着した経営を継続してください』との声を多く聞きました。新理事長として当金庫の方針である『創業の趣意を体し地縁性金融機関として地域の発展に奉仕する』を実践すべく、地域のお客様の声を聞き、地域に根差した信用金庫として地域を支える使命感を感じていますし、須賀川信用金庫理事長の責任の重大さを再認識しているところです。

 また、職員にとって安心して働けて、働き甲斐のある職場にすべく、健康状態、家族の状況、金融収支状況などの聞き取りを、私が全職員個別に行いました。職員が安心して働きやすい職場にすることが地域に役立つための条件の一つだと考え、現在努力しているところです。さらに、先人たちが築いた信用・信頼を崩すことなく、高い使命感と強い責任感、変わらぬ道徳観を持ち、役職員が一致団結して一歩ずつ前進していきたいと思います」

 ――原料高や人材不足といった問題が深刻化しています。

 「理事長就任後の挨拶回りで、取引先の経営状況や経済環境、物価高騰による価格転嫁の状況などを聞き取りしたところ、比較的規模の大きい企業はエネルギー価格・原材料の価格転嫁ができていますが、小規模企業は価格転嫁されにくい状況にあることが分かりました。特にエネルギー価格の転嫁は、部品一つに対していくらにするのが妥当なのかを説明するのが難しいとのことでした。

 取引先のヒアリングと財務調査の結果、現段階では当金庫の取引先は比較的安定した経営がなされておりコロナ禍の収束に伴って地域経済も少しずつ回復傾向に向かうと見ています。今後とも常にお客様の状況を把握し、売り上げ回復に向けた対話や具体的な支援をしていきます」

 ――今年は創立110周年を迎えます。

 「創立110周年は途中経過の位置付けで、創立100周年時のような大々的な記念行事は実施しませんが、現在取り扱っている記念懸賞品付定期預金や10月に予定している須賀川広域消防組合への救急車1台の寄贈、創立110周年記念コンサート、記念旅行やゴルフコンペ、ロゴ入り名刺による活動、記念品の贈呈等のイベントを企画しています」

 ――昨年からインボイス制度がスタートしました。

 「昨年4月の当金庫のアンケート調査では、取引先の課税事業者の約40%が対応済みとの回答で、現時点では課税事業者のほとんどが登録を申請していると見ています。一方で、家族経営、小規模事業者はインボイス制度への理解が浅いことから当金庫では会計バンク㈱の請求書サービス『スマホインボイスFin Fin』の顧客紹介業務を昨年7月から実施しており、渉外担当者を中心に紹介業務の勉強会を実施して対応しています」

 ――今後の抱負。

 「地域貢献など、信用金庫本来の使命を果たし、地域に根差した経営に徹して地域経済を守っていきたい。また、職員が十分に能力を発揮でき、やりがい・働きがいのある安心して働くことのできる職場づくりに努めます。もう一つは、業務内容の見直しを図るとともに、DXの推進等によって生産性の向上や、経営基盤の強化・充実を図り、持続可能な経営体質を確立することに注力していきたいと思っています」

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