【ラジオ福島】横山貴一社長インタビュー

経歴

よこやま・きいち 1960年7月生まれ。横浜市立大卒。東邦銀行常務取締役などを歴任し、昨年6月、ラジオ福島に入社。専務取締役経営戦略本部長営業・放送担当を経て、今年6月から現職。

安心と幸せを届ける放送局を目指す

 ――6月に社長に就任しました。

 「昨年入社し専務に就任して以来、業界用語を覚えるところから始め、番組制作、営業、イベント、社内の整理整頓に至るまで、できる限りハンズオンで現場に関与してきました。この間、社員とさまざまな場面でコミュニケーションを重ねてきましたが、一人ひとりが、地域にいかに貢献できるかを第一に考え、プロフェッショナルとして、地域に寄り添った放送を届けるために日々業務に取り組んでいることを実感できました。6月に社長に就任しましたが、経営面での課題に加え、社員の力をうまくつなげ、個性を生かしながら、全員が同じ方向を向いて、企業として結果を出すことが私の使命だと考えています。昨年から少しずつ実践されていると感じます」

 ――コンテンツの多様化で放送を取り巻く環境が変化しています。

 「ネットを通してスマホなどでラジオが聞ける『radiko』が登場したことで、若い世代がラジオに触れる機会が生まれ、放送への反応も増えていることを実感しています。『radiko』には1週間の聞き逃し配信機能、有料で全国から聞ける機能があり、リスナーにとっては利用しやすいと思いますし、ラジオ局にとってもどの年代が何人聞いているかリアルタイムで分かります。例えば人気番組・オールナイトニッポンの聴取者は若い世代が多数を占めています。聴取者の年齢層が分かることでスポンサーもターゲットに合わせて広告を出稿しやすくなる。こうした点を踏まえて放送していくことが結果的にリスナー、スポンサーの共感を得ることにもつながっていくと思います。さまざまなデータや意見をフィードバックして番組内容や放送全体の改善につなげることで、地元のリスナーにさらに聴いていただけるようにしていきたいと考えています」

 ――FM放送への転換について。

 「AMラジオ放送の難聴解消や災害時の放送継続のためFM補完局の開設が可能となりました。これをふまえ、民放ラジオ各局がFMでの放送(ワイドFM)を始めています。またAM放送の施設維持費用は二十数億円かかるのに対し、FM放送は5000万円程度と言われています。FMの電波は建物の中にも届きやすく、クリアな放送ができるなど様々な事情を勘案し、各局が将来的にAM放送からFM放送に転換する方針を打ち出しており、一部の局ではAM放送を停波する実証実験も始まっています。当社でもワイドFMを始めていますが、県内での周知はまだ十分ではありません。特に防災面で広い県土をしっかりカバーしていく必要もあるので、それらの点も意識しながら転換を検討していきます」

 ――今後の抱負を。

 「創立70周年を迎えた昨年、会社のパーパス(社会的存在意義・存在価値)を『あなたに安心を届け、幸せな時間をともに』と定めました。放送局の大きな役割として災害時などに重要な情報をタイムリーに正確に届けるほか、楽しく幸せになれる番組を届けていきます。また、音声コンテンツとネットを組み合わせることで、地域のリスナーにさらに共感いただける番組づくりにも引き続き取り組んでいきます」

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