【石川町】塩田金次郎町長インタビュー

【石川町】塩田金次郎町長インタビュー

 1947年生まれ。学法石川高校、亜細亜大学中退。石川町議2期、県議4期を歴任し、2018年9月の町長選で初当選。現在2期目。

 ――8月の町長選で2度目の当選を果たしました。率直な感想をおうかがいします。

 「2期目当選という責任の重さを感じています。コロナ禍という厳しい時代に入り、さらに物価や原油の高騰、ウクライナ問題、円安など、厳しい状況は続いています。町の生き残りをかけて、町民の声に寄り添い、町民のニーズに応えながら、しっかりと町づくりに取り組んでいかなければならないと思っています」

 ――新型コロナウイルスのワクチン接種状況はいかがでしょうか。

 「順調に進んでおり、65歳以上の町民の84%が4回目の接種を終えました。今後はオミクロン株対応ワクチンの接種を県や国の指導を受けながら進めていきます。これまで『町民の命と健康を守っていく』という基本理念のもと『広報いしかわ』などで感染防止のマナー、エチケット、ルールなどを啓蒙してきました。今後も町民へのワクチン接種の呼びかけなど、精力的に取り組んでいきます」

 ――道の駅整備計画の進捗について。

 「令和7年度の完成に向けて計画を進めています。場所は西部工業団地付近の大橋地区に決まり、2万5000平方㍍規模になります。また道の駅の運営は公民連携で行っていく方針です」

 ――重点事業についておうかがいします。

 「1つは石川町に合った医療体制の構築です。8月にドクターヘリポートが完成し、郡山には15分、福島には30分でアクセスできるようになりました。今後は町にある8つの医院と連携を強化し、町民の安心を確保していきます。

 2つは人口減少対策として子育て支援を充実させます。小中学校の給食費全額補助、お子さんの一時預かりや送迎などのファミリーサポートの充実、最高200万円の補助や5年間の固定資産税免除などの若者世代の一戸建て推進補助に取り組んでいきます」

 ――今後の抱負。

 「『聞く力』、『交渉する力』、『発信する力』の3つに注力して取り組んでいきます。聞く力は、町の集会所や自治センターに直接出向き、町民と対話し、どのような要望があるかを聞いていきます。交渉する力は、必要な情報や有用な事業がないか、積極的に県や国に出向き交渉していければと思っています。発信する力は、本町の弱点であるPR不足を解消していきます。温泉、桜、鉱物、自由民権運動の発祥の地など、町の魅力がたくさんある中で、石川町観光物産協会を法人化することによって、より専門的に、よりダイレクトに情報発信できるよう取り組んでいきます」

石川町ホームページ

政経東北【2022年11月号】

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