「日本一」を目標にセンバツに挑む聖光学院

 阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われる「第97回選抜高校野球大会」(通称・センバツ)が3月18日に開幕する。本県からは聖光学院が出場する(3年ぶり7回目)。同校は出場校を決める際の重要な参考資料になる秋季東北大会で7年ぶり2度目の優勝を果たしており、東北チャンピオンとしてセンバツに挑む。3月7日に組み合わせ抽選会が行われ、対戦相手が決まる。

 別掲に聖光学院の過去のセンバツでの戦績をまとめた。夏(選手権)は4強1回、8強4回を誇るが、春(センバツ)は2013年にベスト8が1回あるだけ。今大会ではそれを上回る成績が期待される。

2007年1回戦●2−4市川(兵庫県)
2008年1回戦●0−1沖縄尚学(沖縄県)
2012年1回戦○2−0鳥羽(京都府)
2回戦●1−7横浜(神奈川県)
2013年2回戦○8−0益田翔陽(島根県)
3回戦○4−3鳴門(徳島県)
準々決勝●3−9敦賀気比(福井県)
2018年1回戦○5−3東筑(福岡県)
2回戦●3−12東海大相模(神奈川県)
2022年1回戦○9−3二松学舎大付属(東京都)
2回戦●2−7近江(滋賀県)

 センバツ出場決定後、スポーツ紙各紙がA、B、Cの3段階で出場校を評価した。スポニチ、日刊、報知、サンスポの4紙すべてでA評価が付けられたのは、横浜(神奈川県)、健大高崎(群馬県)、東洋大姫路(兵庫県)の3校。これらが今大会の優勝候補と目されている。

 聖光学院はオールBで中位の評価にとどまる。昨秋の明治神宮大会では、オールAの東洋大姫路と対戦し、0―10(5回コールド)の大敗を喫した。相手に圧倒され、悔しさだけが残る試合だったが、世代トップのレベルを計り知ることができた。

 その日以降、聖光学院野球部のグラウンドのスコアボードには、「0―10」という神宮大会のランニングスコアが掲示されている。これはあの悔しさを忘れないということにほかならない。そうした思いを胸に、何が足りなかったのかを考えながら、冬の鍛錬に臨んできた。

 高校野球では一冬を越えて大きく伸びるということがよくある。目標は「日本一」。甲子園では昨秋よりレベルアップしたナインの姿を見ることができるだろう。(末永)

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