――「子育て支援センター」(仮称)の建設を計画しています。
「村では保育料無料化や学校給食費助成などの子育て支援を行ってきました。こうした支援策により、村の年少人口は14・7%で、県内では一番高い状況です。一方で、ハード面での子育て支援施設がなかったことから、老朽化した大山公民館に代わる複合施設として『子育て支援センター』(仮称)の建設準備を進めています。令和7年度には実施設計を行い、令和9年度のオープンを目指しています」
――昨年は友好都市を結ぶペルー・マチュピチュ村の一行が村を訪れました。
「昨年9月にマチュピチュ村からエルビス村長をはじめ5名が来村され、大玉中学校の生徒や村民との交流が行われました。また、消防団の訓練を見学いただいたり、各関係団体、機関の方々との交流会を開催いたしました。今年はマチュピチュ村との友好都市調印からちょうど10年になります。それを記念して11月にはペルー大使館と連携をしながら、村内で10周年の記念イベントを行うために準備を進めています」
――農業振興公社を核とした農業活性化を積極的に推進しています。
「現在は農家の作業軽減・効率化を目的に農作業の受委託業務の準備を行っています。また、高齢により離農する方が所有する農機具等を村内の農家や法人が再利用できる『大玉村農機具等マッチング事業』も開始したほか、循環型農業を目指して大玉村堆肥センターの運営、堆肥の生産・販売にも取り組んでいます。今後は増加が確実視される耕作放棄地の保全対策や農地集積による営農活動、新規就農者や担い手育成に関する相談・仲介業務を進め、新規就農者の確保に努めながら畜産などを含めた総合的な農業振興を図っていきたいと考えています」
――今後の重点政策について。
「1月には能登半島地震が発生し、あらためて災害の怖さを認識しました。村内の自主防災組織は3つありますが、さらに拡大していくことを各地域の区長さんにお願いしました。また、県では健康づくりに取り組んでおり、村でも令和3年度からPET検診費用の助成を行うなど、今後も健康長寿の村づくりを推進していきます」
――今後の抱負。
「村民が住んでよかった、村外から見て住んでみたいと思える村づくりを進めるには、先ず、村民の皆様の満足度を高めることと思っています。そのためには、小さな村のメリットを生かし、村民に日本一近い村政を目指していくことだと思っています」