【福島県私立幼稚園・認定こども園連合会】細谷實理事長インタビュー

【福島県私立幼稚園・認定こども園連合会】細谷實理事長インタビュー

 ほそや・みのる 1953年生まれ。独協大学経済学部卒。㈱日本ビューホテル成田ビューホテル勤務後、父が開園したみその幼稚園(福島市)の事務長を経て理事長・園長を務める。今年6月から現職。

 ――今年6月12日に開催された福島県私立幼稚園・認定こども園連合会の総会で理事長に選任されました。この間を振り返っての率直な感想をお聞かせください。

 「重責を担う立場だと痛感していますが、就任したからには平栗裕治前理事長の実績をしっかり継承しつつ、さらなる福島県の幼児教育振興のため職責を全うしていきたいと思います」

 ――少子化が急速に進んでおり、幼児教育を担う私立幼稚園・認定こども園連合会の会員にとっては大きな課題だと思います。現状をどのように捉えていますか。また、連合会として取り組むべきことはどんなことだと考えていますか。

 「少子化対策と、幼児教育の質の維持向上は一心同体で考えるべきだと思っています。少子化だからこそ、質の高い人間づくりが求められます。特に幼稚園や認定こども園は人格形成の基礎である最も大切な根っこの教育の場であり、ある意味で善き日本人のDNAづくりの最後の砦であると考えます。

 そして、到来する不透明な時代を生き抜く力を子ども達に備えさせるという意味では、大学教育に勝る教育と言えます。これらのことを踏まえながら、連合会としては実現可能な少子化対策と幼児教育支援充実を県に対し要望していきたいと思います」

 ――幼稚園の教員不足も深刻な課題になっています。

 「教員不足対策はもちろん重大な課題ですが、幼児教育に限らず、教育の質を向上させるためには教員の質を高めなければなりません。官民連携で、どうしたら質の高い人材を育成できるのか、そこをもう一度考え直してみなければなりません」

 ――連合会として、今後どのような取り組みを進めていきますか。

 「10月に東北6県の幼稚園・認定こども園の教職員約800人が集まり、郡山市で教員研修大会が開催されます。教員の質の向上に寄与する研修会にするため、郡山地区の園が中心となり準備を進めており、充実した内容にしたいと思っています。
 また、県内には本連合会に加盟していない園もあるため、加盟拡大にも力を注ぎ組織力を強化することで要望等の実現に繋げたいと思っています。さらには各園の後継者育成にも取り組んでいきたいと思います」

 ――今後の抱負。

 「名称の通り、本連合会には幼稚園と認定こども園が加盟しているため、振興対策も別々に立案しなければなりません。そのため本会は各窓口との情報収集・交換をはじめ、積極的に県内でのアンケート調査等を実施し、そのエビデンスに基づく振興対策を国・県に求めていきます」

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