白河市議会「質問回数ランキング」

白河市議会「質問回数ランキング」白河市議会

 任期満了に伴う白河市議選(定数24)は7月2日告示、同9日投開票の日程で行われる。市長選とのダブル選挙になる見通し。すでに複数の新人が立候補に向けて水面下で動き始めており、選挙戦になるのは確実視されている。

 市民の関心は低く、本番まで3カ月を切っても盛り上がっているとは言い難いが、本誌が注目したのは、市議らがこの4年間、執行部に質問できる機会にどれだけ登壇してきたか、ということだ。

 辻陽著『日本の地方議会 都市のジレンマ、消滅危機の町村』(中公新書)には次のように書かれている。

 《議員の質問には、執行部局に「気付き」を促し、他自治体にひけをとらない行政を実施させようとする大きな意義がある。二元代表制を採り、首長の行う姿勢に対して監視機能を果たすためにも、各議員は緊張感をもって対峙し、もし執行部局の判断に誤りがあれば正し、新しい政策実施の方向へ導くための場にすることが必要である》

 4年前の白河市議選では6人の新人議員が誕生したが、議員としての役割を果たしているのか。前回市議選が終わった直後の2019年9月定例会から今年3月定例会までの質問通告をもとに、一般質問などで質問した回数をカウントしたところ、別表のような結果となった。

白河市議の質問回数ランキング

回数議員名期数会派名
21深谷弘7期開かれた議会をめざす会
16北野唯道4期無所属の会
15大竹功一6期開かれた議会をめざす会
15佐川京子5期政研かがやき
15室井伸一3期白河明誠
14柴原隆夫3期無所属の会
13石名国光5期政研かがやき
11大木絵理1期正真しらかわ
10戸倉宏一1期政研白河
9須藤博之7期政研かがやき
9鈴木裕哉1期先進しらかわ
8高橋光雄5期白河明誠
8根本建一2期正真しらかわ
8荒井寿夫1期正真しらかわ
6水野谷正則5期白河明誠
6吉見優一郎1期先進しらかわ
5山口耕治6期政研白河
5大花務5期正真しらかわ
5縄田角郎5期白河明誠
5高畠裕1期先進しらかわ
4藤田文夫5期政研白河
2菅原修一※4期正真しらかわ
1筒井孝充※6期先進しらかわ
1緑川摂生3期正真しらかわ
※2年間ずつ議長を務めている。


 最も多かったのは開かれた議会を目指す会の深谷弘市議(69、7期)。日本共産党所属で、福祉政策などを含め、市政全般について積極的に質問している。

 1期議員は意外にも質問回数が多く、逆に下位に期数を重ねた議員が目立つ。前議長の菅原修一市議(71、4期、正真しらかわ)、現議長の筒井孝充市議(66、6期、先進しらかわ)は議長を務めた期間を考慮しても質問数が少ない。若手議員が積極的に質問し、重鎮議員は質問を控える「暗黙の了解」があるのか。

 緑川摂生市議(64、3期、正真しらかわ)に至ってはわずか質問1回。2020年9月定例会で「白河名山(権太倉山、関山、天狗山)『(仮称)奥州白河三山』」の利活用について質問したのを最後に、質問していないことになる。市内で配布している活動報告には、子どもたちの登校見守り継続などの活動が報告されているが、なぜ質問をしようとしないのか。緑川市議に問い合わせたところ、こう回答した。

 「健康上の理由で、壇上に立って整理して質問することが困難になり、この間一般質問を控えていたが、6月定例会では質問を予定しています。その分一般質問以外の活動に力を入れてきました。具体的には、福祉分野でさまざまな支援活動を展開しており、行政が改善すべき点があれば担当部署に指摘してきました」

 もちろん、何でもかんでも質問すればいいと言っているわけではないし、的外れの質問は論外だ。ただ、質問回数は住民が持っている不満・課題に耳を傾け、執行部にぶつける姿勢を示しているとも言える。

 同市議会に限らず、選挙戦を控えている自治体では、誰に投票するか決めるうえで、「質問回数」も一つの参考になるのではないか。

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