【天栄村】添田勝幸村長インタビュー【2024.5月】

【天栄村】添田勝幸村長インタビュー【2024.5月】

経歴

そえた・かつゆき 1961年生まれ。岩瀬農業高校卒。1991年に㈲添田設備工業設立。2011年の村長選で初当選し、現在4期目。

 ――昨年9月に行われた村長選挙で4選を飾りました。

 「これまでも村の課題や将来を見据えた村政運営に全身全霊で務め、村民の皆様の審判をいただいてきました。今回は12年ぶりの選挙戦となり、投票率は71・09%と過去最低となりましたが、2999票と多くの村民の皆様の信任をいただき、より緊張感を持って職務に精励していきます」

 ――今年1月に能登半島地震が発生し、災害への意識が高まりました。

 「村全体の地域防災計画はあるものの、村内は東西に36㌔と広く中山間地のため、集落の実情に合ったきめ細かな対策、対応が必要とされます。地区防災計画を集落の方々が中心となってつくりあげていくことが『自分の命は自分で守る』『自分たちの地域は自分たちで守る』ことにつながります。昨年はモデル地区として1地区の計画が完成しました。今年度も各区長を中心とした地区防災組織で計画を策定して防災力を高めていきます」

 ――昨年5月に「道の駅 季の里天栄」がリニューアルオープンしました。

 「駐車場が広くなり高齢者でも駐車しやすくなったほか、店舗も広くバリアフリーで利用しやすいと好評を得ています。3月には利用者が30万人を超え、村の自慢であるコメや長ネギ、ヤーコン、酒などが人気で、相乗効果で豆腐や油揚げ、オリジナルソフトクリーム、朝取りの地元野菜なども買い求められており、生産者からは売り上げが伸びたと感謝されています。また、近くにスーパーがないので肉や魚、惣菜が買えることも村民から好評を得ています」

 ――今年度の重点課題。

 「少子高齢化・人口減少対策は喫緊の課題です。村でも定住促進のために住宅分譲地造成や民間アパートに対する建築助成事業を行っています。子育て支援としては、給食費の完全無償化や保護者から要望が多くあった学習支援事業を行っています。また、現在の保育所は中心部から外れた場所にあり、土砂災害の危険性もあることから役場周辺に移転するための準備を進めています」

 ――今後の抱負。

 「気候変動による豪雨や地震など頻発化・激甚化する自然災害や、不安定な世界情勢で何が起こるか分からない状況の中、様々な課題が山積していますが、課題解決に向け10年先、50年先を見据えた村を築いていきたいと思います。村づくりの主役はこの村に暮らす村民です。村民と行政が思いを一つに力を合わせて未来へ伝え継ぐ活力ある元気で豊かな村づくりを進めていきたいと思います」

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