【会津美里町】杉山純一町長インタビュー

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【会津美里町】杉山純一町長インタビュー

すぎやま・じゅんいち 1957年生まれ。東京農業大農学部卒。衆議院議員秘書を経て、2003年から県議連続5期、その間議長を務めた。2021年4月の会津美里町長選で初当選。

 ――町長就任から2年が経過しました。

 「就任当初から新型コロナウイルスの感染が広がり、ワクチン接種や感染防止対策はこれまで未経験だったので大変苦労しました。

 選挙公約に掲げた中では、一番重要なのが人口減少対策で、若者定住支援や子育て世代の支援に注力しました。また、町長就任前から町内の温泉施設の売却・譲渡の話があり、本郷温泉湯陶里は令和2年に無事譲渡でき、新鶴温泉は、昨年あらためて公募をかけ、会津若松市の会社に売却が決定し、今年4月に『新鶴温泉んだ』として生まれ変わりました」

 ――昨年末に㈱ウェルソックと地域包括連携協定を締結しました。

 「本町と㈱ウェルソックの包括連携協定は、高速通信網を活用した『産業のDX』や『暮らしのDX』の推進等を図ることを目的としています。協定内容は、①町内における各種産業のスマート化実証実験の誘致促進に関すること、②ロボットやIoT等の最新技術の実装促進に関すること、③地震等の災害発生時における町民の安全確保に関すること、④町民の安全・安心の向上に寄与すること、⑤その他、高速無線通信網の活用促進、地域振興に関すること、です。主な取り組みとして、昨年度に整備を進めた町内Wi―Fi環境を活用したインターネット接続サービスを4月28日から開始しており、今後は防災や防犯など様々な分野に活用していきます」

 ――本郷庁舎の改修が進められています。

 「本郷庁舎は『町民が集い、自ら学び、活動を支援し、人と地域をつなぐ拠点』を基本理念に、生涯学習センター機能とともに支所機能と福祉センターの一部機能を備えた施設になります。令和6年1月の開館に向けて準備を進めており、進捗率は5月末時点で89・2%と、予定より早い進捗になっています」

 ――今年度の重点事業について。

 「今年度は第三次総合計画後期基本計画3年目の中間年度となり、これまでの取り組みへの評価を行いながら、職員一丸となって事業を効果的に進めていきたいと考えています。

 特に重点的に進めていきたいのが教育環境の充実と人口減少対策です。教育については、ICTを活用した教育環境整備のため、デジタル教科書導入や家庭でのタブレット学習を推進するほか、9年間教育の先進的実践を進めるため、本郷地域に本町初となる義務教育学校の開校を令和6年度を目標に進めていきます。人口減少対策については、移住対策の充実を図るほか、本年度は新たに小中学校入学児、中学校卒業生徒の保護者に対して子育て支援金を交付し、経済的な支援を充実させていきます」

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