【川内村】遠藤雄幸村長インタビュー

【川内村】遠藤雄幸村長インタビュー

えんどう・ゆうこう 1955年1月生まれ。原町高、福島大教育学部卒。㈲わたや社長。川内村議を経て、2004年の村長選で初当選。20年4月の村長選で5選を果たした。

 ――新型コロナウイルスの位置づけが5類に引き下げられました。

 「5類引き下げに伴い対策本部を解散しましたが、今後感染拡大が続いた時には再度立ち上げるなど柔軟に対応していきます。今後の感染状況を見ながら必要に応じた支援をしていきたいと思います。

 村内事業所はコロナ禍と燃料費高騰で打撃を受けており、村としても支援してきました。飲食店に関しては、各種会合が再開されるなど、少しずつ回復している実感があります。

 イベントも、例年より規模を縮小するなどしてマラソン大会や秋祭りなどが再開されてきています。感染状況を見ながらですが、今年は通常通り開催したいと考えています」

 ――村内産ワインの反響はいかがですか。

 「昨年春に白ワイン、秋に赤ワイン、12月にスパークリングワインを販売したところ、おかげさまで在庫がなくなるほど反響をいただきました。今年は出荷量を増やし、全12銘柄、約1万3000本の出荷を見込んでいます。販売店や首都圏でPRを兼ねた即売会・試飲会を開催しており、ふるさと納税の返礼品としても検討しています。

 村内には、生食用のブドウの栽培農家も約40軒あり、こちらも高評価をいただいています。ビニールハウスを活用して栽培している稲作農家もいます」

 ――村といわき市小川町をつなぐ国道399号十文字工区が昨年開通しました。

 「いわき方面から村内の入浴施設などを訪れるようになっています。詩人・草野心平とゆかりが深い本村と小川町の商工会が連携し、誘客事業を展開していく動きも生まれています。さらに整備中の県道36号小野富岡線が開通すれば、田村市や郡山市に行きやすくなり、あぶくま高原道路を経由することで須賀川市や白河市も生活圏になります。道路インフラが整備されることで医療、通勤・通学面での選択肢が増え、復興加速につながっていくことが期待されます」

 ――今年度の重点施策について。

 「役場庁舎が築50年超となり、度重なる地震で損傷していることもあって、建て替えを予定しています。有識者を交えた検討委員会で検討を重ねた結果、『新庁舎を新築することが適当』との答申をいただきました。職員や村民等の声も聞きながら、今後、基本・実施設計を策定し、庁舎建設を行っていくことになります。新たな庁舎は村の防災拠点かつシンボリックな存在にしたいですね。

 庁舎建設と併せて、義務教育学校設立により廃校となった旧川内中学校の利活用も検討していきたいと考えています」

川内村のホームページ

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