【福島県】自民・新3区支部長をめぐる綱引き

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政治
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上杉謙太郎氏と菅家一郎氏

 衆院小選挙区の区割り改定を受け定数5から4に減る福島県選挙区。そのうち県南と会津地方が一つになる新3区をめぐっては、次期衆院選の公認候補となる支部長に現3区の上杉謙太郎氏(47、2期)と現4区の菅家一郎氏(67、4期)のどちらを据えるか、自民党本部が結論を出せずにいる。両氏とも比例復活当選を二度経験しているため、党本部はどちらが「勝てる候補者」になり得るか、地元の意見も踏まえながら慎重に検討している。

 そうした中、ある関係者から「党本部は若さと行動力で上杉氏を推しているが、両氏が所属する清和政策研究会は期数や派閥内での立ち位置から菅家氏を推している」という話が伝わってきた。

 「上杉氏の後見人は安倍晋三元首相だったが、安倍氏が銃撃事件で亡くなり派閥内に強力な後ろ盾がいない状況。一方、菅家氏は下村博文氏らと関係が深く、復興副大臣を歴任するなど政治キャリアは上杉氏より上。そのため上杉氏は、早稲田大学の先輩でもある菅家氏に気を使い、余計なことを一切言わず『党本部の決定に従う』とひたすら繰り返している」(関係者)

 上杉氏に対しては、党本部が他選挙区からの立候補も打診したが、上杉氏は「ここで頑張りたい」と断ったという。

 新支部長は遅くとも3月中に決まる見通しだが、党本部が派閥の意向を汲むのか、それとも突っぱねるのか注目される。

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