――昨年の取材時、道の駅整備を重点事業に据えたいとのお話がありました。
「昨年12月に関係する地権者からご理解をいただき、土地買収を完了しました。現在の敷地と合わせ約2㌶の土地を利用し、道の駅をリニューアルします。現在は基本構想・基本計画を策定している段階です」
――今年3月にNTT東日本と「災害時等における相互協力に関する基本協定」を締結しました。
「この協定は、大規模な災害が発生したり、あるいは発生が予想されるとき、町は住民の生命・財産の保護、生活支援を、NTTは通信の早期復旧の役割を担うことを相互に確認し、協力関係構築のための事項を定め、地域の防災力を高めるためのものです。具体的には、災害発生時に、例えば電線などが寸断された場合、町が復旧のために現地での対応などをお手伝いしたり、復旧作業の支障になる木の伐採や土砂撤去等を想定しています。
なお、この協定と類似するものとして東北電力須賀川電力センターとも令和2年3月10日に『災害時の協力に関する協定』を締結しています」
――今年度は古殿町第7次振興計画の5年目の折り返しの年度になります。
「古殿町では、人づくり、健康・生きがい、安心・安全、産業の4つの分野において各種事業を行い、町の将来像である『みんながいつも元気でいられる活気あふれる町』を目指しています。具体的には、振興計画の実施計画に基づき、毎年度実施状況や目標値などを精査し、実施しています」
――そのほか、今年度の重点事業についてうかがいます。
「主に4つあり、1つ目は町営住宅建設事業で、老朽化が進む町営住宅の建て替えに向けて、10世帯が入居できる住宅の建設事業に取り組んでいます。こちらは令和8年度の完成を予定しています。2つ目は道路改良事業で、国や県の交付金・起債による資金調達を行い、町道越代熊倉線、町道松久保鵰巣線等の改良に取り組んでいます。3つ目はふくしま森林再生事業・千年の森育成事業として、国や県の補助金、森林環境譲与税等を活用しながら、手入れの行き届いていない民有林に対し間伐等の施業を行っています。最後に交流人口拡大事業である『フルドノタイム』で、町民が主体となってアイデアを出し、今年4月から5月にかけて体験型メニュー約30種をPRし実施したところ、約400人の方々に町内外からご参加いただきました。いずれも単年で完結する事業ではないので、今後も腰を据えて取り組んでいく考えです」