9月8日夜から9日早朝にかけて、浜通りは台風13号による記録的豪雨に見舞われた。
被害が集中したいわき市では死者1人、負傷者(軽傷)5人の人的被害が発生した。住宅被害は全壊1棟、一部損壊3棟、床上浸水1261棟、床下浸水481棟に及ぶ(いずれも9月20日現在)。
9月10日、特に被害が激しかった内郷地区を訪れると、住民が住宅内の泥のかき出し、浸水した家具・家電・畳の運び出しに追われていた。
令和元年東日本台風で多大な被害を出した同市では、検証委員会を設置して防災対策の在り方を話し合っていた。災害ごみ置き場が早急に設置されたり、内田広之市長がSNSで積極的に発信していたのはその成果と言えよう。事前に高台に車を移動していた住民も多かった。
一方で、被災住民からは災害ごみ置き場の管理体制や支援物資などについて不満の声も聞かれた。同19日にも大雨による被害が発生するなど、あらためて水害リスクの高さが顕在化した同市。さらなる防災・減災対策が求められる。