【鏡石町】木賊正男町長インタビュー(2025.2)

【鏡石町】木賊正男町長インタビュー(2025.2)

経歴

とくさ・まさお 1956年11月生まれ。須賀川高卒。鏡石町総務課長、教育課長兼公民館長、税務町民課長などを歴任。2022年5月の町長選で無投票初当選。

住環境整備実り、「住み続けたい街」1位に。

 ――健康福祉センター「ほがらかん」開館から1年4カ月が経ちました。

 「ほがらかんには保健衛生機能と福祉機能を集約しました。町の担当部署や社会福祉協議会、シルバー人材センター、地域包括支援センター、県の出先機関など福祉関連の組織が一堂に介し、町民の皆さまの利便性が向上したと考えます。『健康な笑顔が集う』をコンセプトに、安全・安心のなかで子どもから高齢者までが笑顔で健康に暮らせるように、防災避難所としての側面も持ち合わせています」

 ――大東建託の「いい部屋ネット 住み続けたい街ランキング2024〈福島県版〉」では鏡石町が1位に輝きました。

 「2023年はランク外でしたので、首位獲得には大変驚きました。本町が郡山市や須賀川市といった大都市の近隣にあり、利便性が良いのに加え、これまで町が取り組んできた住環境整備やまちづくりが奏功したと見ています。現にJR鏡石駅東側の土地区画整理事業後の分譲地には600人もの方々が移住しています。引き続き住み続けたい町と実感していただけるよう尽力していきます」

 ――昨年7月に鏡石町・矢吹町・玉川村の3町村合同で遊水地整備計画に対する要望書を福島河川国道事務所に提出しました。

 「主な要望は3項目で、損失補償、遊水地の維持管理と利活用、そして負担の共有に向けた支援を求めるものです。

 損失補償については、地権者の事情を踏まえた十分な補償と移転者が確実に生活再建できるような寄り添った支援を求めます。国による農地整備、公共施設補償に対する速やかな補償額や整備スケジュールの提示、併せて現物補償という形で国の方で整備した道路や施設を、自治体に戻すよう要望しました。影響を受ける方の境遇はさまざまで、要望は多岐に渡りますが、いずれにせよ、国には遊水地に関する情報を丁寧に周知してほしいです」

 ――今後の重点事業について。

 「第6次総合計画が来年度から4年目に突入します。人口減少と少子化に歯止めをかけることを重要施策に位置付けています。軌道に乗った『ほがらかん』のさらなる利活用を進め、町民の皆さまの健康づくり、福祉向上に努めていきます。加えて阿武隈川緊急治水対策プロジェクトの成田遊水地群の整備、2022年に完成した鏡石浄水場の経営健全化、鏡石駅東側で進める土地区画整理事業や地域交通ネットワークの整備、子育て・教育環境の充実など、これまで取り組んできている事業にも引き続き注力していきます」

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