矢祭町のユーパル矢祭にて、1月28・29日の2日間にわたり「矢祭町刀剣展示会」が開催された。今回で3回目の開催となり、会場には老若男女問わず多くの来場者が訪れ賑わいを見せていた。
ここ数年はオンラインゲーム『刀剣乱舞―ONLINE―』の人気を皮切りに、若い女性を中心に日本刀が社会的ブームとなっており、美術工芸品としての日本刀にも注目が集まっている。
展示会は、矢祭町文化記念事業の一環として企画され、主催は町と教育委員会で、郡山市新誠会と白河市歴史文化協会の協力で開催された。
場内では県内で作られた刀を中心に約45振りが展示された。ガラスケース等で隔てず、間近でじっくり鑑賞できるのが最大の魅力。
新選組局長・近藤勇の愛刀「会津虎徹 陸奥大掾三善長道」や副長・土方歳三の「会津十一代和泉守兼定」といった歴史上の偉人の愛刀に加え、重要美術品「古伯耆貞綱」などが展示された。貴重な刀を前に多くの来場者がその光景を写真に収めていた。
そのほか、居合抜刀道演舞も披露された。
今回の開催を振り返って、佐川正一郎町長は、「おかげさまで、今回の入場者数は過去最高の300人超を記録し、県内外から老若男女問わず幅広い世代の方々に来場していただき感謝しています。日本のものづくりの原点を刀から学ぶことができますし、文化や伝統の継承という意味でも、こうして間近に触れられる機会は貴重ですので、今後も刀剣をはじめ、絵画などを通して文化振興を図っていきたいと思います」と話した。