町民アンケートで見えた会津美里町議会の評価

町民アンケートで見えた会津美里町議会の評価

 会津美里町は昨年11月から12月にかけて議会町民アンケートを実施した。これは同町議会では初の取り組み。同町議会は10月に改選を控えているが、あらためてアンケート結果を読み解きながら、町民が議会をどう評価しているのかを見ていきたい。

「定数3削減」で意見を反映

 議会町民アンケートは「町民が議会をどのように評価しているかを把握するため」が目的。昨年11月1日発行の議会だより、同10日の町公式LINE配信によって周知し、議会事務局へのファクス、本庁舎・各支所設置のボックスへの投函、グーグルフォームで回答を求めた。

 回答総数は215人(男性129人、女性79人、未回答7人)。

 主な結果は次のとおり。

 町議会への関心

 大いにある▽38・1%
 少しある▽42・8%
 あまりない▽12・6%
 まったくない▽6・5%

 現在の町議会への評価

 大いに評価する▽2・3%
 少し評価する▽27・0%
 あまり評価しない▽33・5%
 評価しない▽23・7%
 わからない▽13・5%

 まず議会への関心だが、「大いにある」「少しある」と答えた割合が80%以上になり、町民から関心を持たれていることが分かる。これは結構なことだが、評価については「大いに評価する」、「少し評価する」の合計が約30%、対して「あまり評価しない」、「評価しない」の合計が約57%で、評価されていない実態が浮き彫りになった。

 あまり評価しない、評価しないとの回答の詳細な理由を見ていくと、主に以下のようなことが挙げられている。

 ・議員としての素質に問題がある方が散見される。
 ・一般質問のレベルが低い。
 ・議員の活動が見えない。もう少し町民とコミュニケーションを取るべき。
 ・選挙立候補時に言っていたことが実現したか反省していない。
 ・町のためになる政策提言、質問をしている議員が少ない。
 ・選挙のときしか活動していないように見える。
 ・報酬に見合った仕事をしている議員はいないと考える。

 議員の平均年齢(2024年4月1日時点で63・3歳)については、以下のような回答だった。

 もっと上であるべき▽0・5%
 ちょうどよい▽11・6%
 もっと若くあるべき▽80・9%
 わからない▽7・0%

 自由記載欄を見ると、「若くて意欲のある議員誕生を望む」といった意見や「若手議員の方が頑張っているのに対して、長年議員をされている方は立場にあぐらをかいているように見える」との指摘もあった。

 議会を評価すると回答した人の意見でも、その理由として「若い議員が頑張っている様子が見られる」、「若手議員が入ってから親しみやすくなり、若者の意見を届けやすくなった」、「若い世代の議員がSNSなどで発信していて活動内容が見えやすくなった」というような記述があった。

 若くて意欲のある議員が出てくること、その年齢層の視点を議会に取り入れ、活性化させることを望んでいることがうかがえる。言い換えると、古参議員に対して、もっとやること、できることがあるのではないかという意見とも言える。

 定数、報酬についての回答は以下のとおり。

 現在の議員定数(16名)について

 多い▽77・7%
 ちょうどよい▽20・5%
 少ない▽1・9%

 現在の議員報酬(議長29万9000円、副議長24万2000円、常任委員長22万7000円、議員22万1000円)について

 妥当▽40・5%
 多い▽31・2%
 少ない▽13・0%
 わからない▽15・3%

 定数は「多い」が77%超となっており、自由記載欄にも、「議員定数を削減すべき」との記述があり、中には「議員報酬を多少上げてもいいから定数削減すべき」といった意見もあった。

 一方で、現在の議員報酬については「妥当」が約40%、「多い」が約30%だった。自由記載欄では「報酬に見合った議員活動が見えない」、「議員報酬を上げれば議員の質が上がるという論調があるが懐疑的。順番が逆で、まず、しっかり働いてもらい、それが評価されて初めて報酬を上げるべき」といった意見もあった。ちなみに、議員報酬は月額22万1000円のほかに、期末手当、いわゆるボーナスがあることを付言しておく。

定数削減を可決

 このアンケート結果を受けての議会の最大のアクションは議員定数を削減したこと。前述のように、アンケートでは80%近くが議員定数について「多い」と回答しており、自由記載欄にも、定数削減に関する記述が複数あった。

 これを受け、今年2月、大竹惣議長が議会運営委員会に議員定数のあり方について諮問し、議会運営委員会で議論を重ね、定数を16から13にすることを答申した。6月議会で、議員発議で「会津美里町議会議員定数条例の一部を改正する条例」が提出され、全会一致で可決された。

 同町では10月14日告示、19日投開票の日程で議員選挙が行われるが、その際、定数は前回改選から3減の13となる。これは町民アンケートによって生まれた結果と言える。

 一方で、評価しない理由や自由記載欄では「議員の資質が問われる」といった意見や、「議員個々がどんな活動をしているのかが見えない」といった指摘が目立った。

 中には「長年議員をしている方でも一般質問をほとんどやっていなかったり、町政に対しての実績がない人もいる」、「町民の福祉向上や町の将来像について、真剣に考えているとは思えない」、「議員活動、議会質問、品位とも、あまりにも陳腐過ぎる」、「議員の勉強不足が感じられる」といった厳しい意見も。

 さらには「当選したら4年間で何をしたいか公表し、任期終了前には4年間を振り返って何をしてきたかを議会だよりで公表してほしい」という意見もあり、これは取り入れても面白いのではないかと感じた。

 全体的に、議会に対する町民の率直な意見と思えるようなものが多く、議員はあらためて町民からどう見られているかを感じ取ったのではないか。10月の改選を経て、議会が町民の期待に応えられる形になっていくことを望む。

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