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猪苗代町の安齋浩明議員(副議長)が3月3日開会の3月定例会冒頭で、議員辞職願を提出し許可された。理由は「一身上の都合」。
安齋氏は同町出身で現在62歳。猪苗代高校を卒業後、福島県警に採用され、県警本部刑事部長などを歴任した。2023年に定年退職し、同年7月から道の駅猪苗代の支配人を務めた。翌2024年1月に道の駅を退職して、同年2月の猪苗代町議選に立候補し、トップで初当選を果たした。まだ議員歴2年ほどだが、任期の折り返し地点で辞職したことになる。
実は、本誌は3月定例会前に「安齋議員が辞職するようだ」との情報を得ていた。理由は、来年6月の任期満了に伴う町長選に立候補する考えで、その準備に入るため、とされていた。
安齋氏については、以前から町内で「次の町長選に立候補するのは間違いない」と囁かれていた。もっと言うと、前回(2023年)も有力候補として名前が上がっていた。
前回町長選の直後、ある関係者はこう話していた。
「前後氏(前後公前町長)が今回(2023年)の町長選に立候補せず退任を表明した際、当初は『安齋氏を後継候補に』と考えていた。ちょうど(県警の)定年退職が迫っていたから、タイミング的にも良かった。ただ、そのことが事前に『財界ふくしま』で報道され、当時、安齋氏はまだ『組織の人間』(県警察官)だったから、事前にそういったことが公になるのは好ましくなかった。そのため、前後氏は安齋氏を立てることを諦めた。その後、前後氏は現在の二瓶盛一町長を事実上の後継候補とした」
こうして、安齋氏は前回町長選を見送った経緯があるが、その後日談として、この関係者はこんな話をしていた。
「前回町長選後の二瓶町長は、前後氏や有力支持者への義理を欠くような言動が多く、就任から1年もしないうちに、前後氏や有力支持者から見限られた格好になった。その時点で、前後氏やその周囲の人たちは『次(2027年の町長選)は安齋氏』という感じになっていた。そのため、まずは2024年の町議選に立候補し、議員を経験してから、2027年の町長選を目指すことになった」
こうした話からしても、安齋氏が議員を辞職して来年6月の町長選に向けて準備に入った、ということに関しては特段驚きはない。
1つ気になったのは、町長選に立候補するにしても、直前まで議員として町政に携わっておくという方法もあったと思われること。議員を辞職して準備した方がいいのか、どちらがいいのかは分からないが、少なくとも、当人、あるいは支持者らは後者を選択したということだ。
前出の関係者によると「有力支持者から『あなた(安齋氏)は長いこと町を離れていて、知名度もそんなにないんだから、議員を辞職してじっくりと準備した方がいい』と言われたようだ」とのこと。
安齋氏にコメントを求めると、以下のような回答があった。
「猪苗代町にUターンして3年になりますが、その理由は『町を良くするため』、この1つです。2年間議員を経験しましたが、一般質問をしても変化はなく、このままでは目的を達成できないと感じました。目的を達成するために何が一番いいのか模索する時間がほしかった。この3月定例会は、2年交代の議長・副議長の改選期で、(議員辞職の)タイミング的にはいい時期かなと思いました」
安齋氏が言う「目的達成」のために、今後どのような動きを見せるのか、注目が集まる。

























