全国高等学校駅伝競走大会(通称・都大路)が昨年12月21日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に開催された。男子は本県代表の学法石川が悲願の初優勝を果たした。当日は雨が降る中でのレースで、難しい環境だったと思われるが、大会記録を更新する2時間00分36秒の素晴らしいタイムだった。
本誌は大会前に学法石川陸上部の松田和宏監督を取材し、チームを紹介すると同時に、「今年のチームは最強チームとの呼び声が高い」、「過去最高成績、悲願の初優勝も現実的に捉えている」と書いた。
大会前の本誌取材に松田監督は次のように話していた
「今年のチームは増子(陽太)、栗村(凌)の2枚のエースが中心」

「この1年間は増子、栗村の2人がチームを引っ張ってくれました。レース本番(都大路)もどちらかが1区、もう一方が3区という形で、主導権を握りたいと思っています」
「増子と栗村、どちらが1区で、どちらが3区になるかはまだ分かりませんが、3区までに主導権を握ってトップで4区につなぎたい」
増子選手、栗村選手(ともに3年生)はどちらも高校生ではトップレベルの選手。増子選手は1年生の時から都大路を走っており、栗村選手も2年生(2024年)で都大路を経験済み。このWエースに加え、末田唯久海選手、保芦摩比呂選手も2024年の都大路を経験した。同年は都大路で5位入賞だったが、そのメンバーが4人残ったのだ。まさに「最強世代」と呼ぶに相応しい布陣。
レースはフルマラソンと同じ42・195㌔を7人のランナーでつなぐ(詳細は別表)。1区が10㌔で最も距離が長く、各校のエースが集う。3区は1区に次ぐ長さで、レースを折り返して後半に入っていく中で重要な区間になる。
男子の各区間の距離
1区 10㌔
2区 3㌔
3区 8・1075㌔
4区 8・0875㌔
5区 3㌔
6区 5㌔
7区 5㌔
都大路では県大会同様、増子選手が1区を務め、日本選手歴代最高記録(※注)を更新する走りで区間賞に輝いた。そこで流れをつくり、2区、3区とトップでタスキをつなぐ。3区の栗村選手も区間賞の走りを見せた。3区が終わった時点で、2位に50秒以上離す展開だった。まさに、松田監督が話していた展開で、Wエースが期待通り、あるいはそれ以上の走りを見せてくれた。4区以降もリードを保ち、終わってみれば、1区の増子選手から一度もトップ譲ることなく、フィニッシュテープを切った。
※注 現在、留学生は2区か5区の3㌔区間しかエントリーできないが、過去には留学生が1区を走っていた時代もあり、当時の記録がいまも区間記録として残っている。
学法石川としてはもちろん、県勢としても男子は初めての優勝だった。ちなみに、女子は1998年に田村高校が優勝を果たしている。
筆者の知る限りでは、野球、サッカー、ラグビー、バスケ、バレーなど、テレビ中継がある競技で、福島県のチーム(高校)が優勝したのはこの2例のみ。特に今回は「優勝の期待が高い」と思い、大会前に取材させてもらっていただけに、感慨もひとしお。年末に素晴らしいニュースを届けてくれた選手たちに大きな拍手を送りたい。

























