【本宮市商工会】広がる「子ども食堂」支援の輪

【本宮市商工会】広がる「子ども食堂」支援の輪

 本宮市商工会は7月19日、本宮市社会福祉協議会のフードバンクと本宮市内の子ども食堂5施設に、食品や寄付金などを贈呈した。

 同商工会は社会貢献活動に積極的に取り組んでおり、昨年7月には同協議会と「フードバンク事業」(※外箱の変形など、通常の販売が困難な食品を事業者などから引き取り、福祉団体などに譲渡する活動)に関する基本協定を締結。会員事業所が同協議会を通して、食品や日用品などを無償提供している。

 支援活動は今回で3回目。回を増すごとに、活動の趣旨に賛同する市内の一般企業・団体からの寄付金、物資が増え続けている。

 同日、贈呈式が行われ、同協議会に加え、▽しらさわ有寿園「こころ食堂」、▽こども食堂「コスモス」、▽一般社団法人金の雫「みずいろ子ども食堂」、▽NPO法人東日本次世代教育支援協会 ふくしまキッズエコ食堂、▽「a sobeba lab(ア ソベバ ラボ)」の5施設に物資・寄付金が贈られた。今回の協賛会員は33社。物資はコメやカップラーメン、レトルト食品、缶詰、お茶、みそ、しょうゆ、烏骨鶏生卵、洗剤、児童図書、ビニール傘など。

 贈呈者を代表して、同商工会の石橋英雄会長が「多くの協賛会員に協力いただき感謝しています。企業が率先してこうした取り組みを進めることで、本宮市をさらに住みやすいまちにして、若者の市外流出を防ぎたい。引き続きご協力よろしくお願いします」とあいさつした。同協議会の古田部幸夫会長や子ども食堂の関係者らが謝辞を述べた。

 贈呈式を終えた石橋会長は「子ども食堂は、豊かな心を育み、安心して過ごせる居場所を提供しています。また、交流の場としても利用されており、高齢者の方も訪れています。地道な取り組みではありますが、数年先を見据えて活動を続けていきたいと思います」と抱負を述べた。

 加えて同商工会の現状について次のように話した。

 「会員事業所は少しずつ増えていますが、課題を抱えている会員事業所が多い。最重要課題は人手(後継者)不足で、若い世代の働き手がいても、市外に職を求めて流出していく現状があります。行政では定住人口を増やすための取り組みを打ち出しており、当商工会も微力ながらお手伝いさせてもらおうと考えています。こうした支援活動もその一環です。さまざまな活動を通して、本宮にも魅力ある職場がたくさんあることを広く知ってもらい、若者が地元に定着するきっかけになればと考えています」

 同事業は年2回実施しており、次回は12月予定。同商工会では子ども食堂などへの支援活動を継続し、子どもたちの育成支援や地域のにぎわい創出に貢献していく考えだ。

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