【塙町】宮田秀利町長インタビュー

【塙町】宮田秀利町長インタビュー

みやた・ひでとし 1950年2月生まれ。東北工業大工学部卒。2000年から塙町議3期。2016年の町長選で初当選し、現在2期目。

 ――役場新庁舎の工事が進んでいます。

 「建築費高騰を心配していましたが、影響は少なく、現在の進捗状況は30%弱で、順調に進んでいます。来年4月には完成し、5月中の開庁を目指しています。その後、現庁舎を解体し、駐車場と書類等を保管する書庫棟を建設する予定となっています」

 ――「子ども第3の居場所b&gはなわ はなまるはうす」が開所しました。

 「はなまるはうすは、日本財団とB&G財団が連携する『子ども第3の居場所』プロジェクトの一環として、家庭や学校だけではなく、子どもたちがのびのびと過ごせる第3の居場所を提供しています。

 5月に開所し、まだ数カ月ですが、おかげ様で23名が利用登録をしています。利用する子どもたちも楽しそうで、教育施設ではありませんが、個別学習室もあって宿題をしたり本を読んだりして自由に過ごしています。また、同施設では地域の食材を使用したバランスの良い食事を提供しており、子どもたちが美味しそうに食べていました。町内の方々からお米や野菜の寄付をいただき、大変助かっています。最近は兄弟姉妹のいない家庭も多く、学校ではない場所で様々な世代の子ども同士がコミュニケーションをとるのは、とても良い機会だと思います。夜8時まで預けることができ、保護者の評判も上々です。

 今後は、子どもだけでなく高齢者が子どもたちと料理をつくったり、高齢者が子どもたちに習字や将棋を教えたり、さらには子どもたちが学校の時間は高齢者の集会施設としての利用や一人暮らしの高齢者が食事をするといった、高齢者にとっても『第3の居場所』になるような施設のモデルを目指していきたいと考えています」

 ――自転車での地域振興を進めています。

 「東白川郡4町村で組織する『東白川地方自転車活用推進協議会』を中心に、自転車を活用した地域活性化を目指しています。それが県にも認められ、県で自転車道の整備を積極的に進めていただいています。また、自転車をそのまま列車に持ち込める水郡線サイクルトレインは、JR東日本管内では水郡線だけで、これまでは有人駅だけ利用可能でした。そこで協議会で要望活動を行い、無人駅である磐城塙駅と棚倉駅でも利用可能となりました。利用者からの評判も良く、今後も4町村が連携して進めていきたいと思っています」

 ――今後の抱負。

 「この町を次の世代にしっかり繋いでいき、持続させていくという使命があります。そのためにも今後も様々な施策を行っていきたいと思います」

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