【楢葉町】松本幸英町長インタビュー(2025)

【楢葉町】松本幸英町長インタビュー(2025)
経歴

まつもと・ゆきえい 1960年12月生まれ。県立四倉高卒。1997年から楢葉町議4期、その間議長を2期務める。2012年4月の町長選で初当選し、現在4期目。

 ――今年4月に「多機能拠点施設」が供用を開始し、同時に国道6号からJヴィレッジへつながるアクセス道路も開通しました。

 「多機能拠点は、防災・交流エリア、健康・スポーツエリアがあり、4月14日の供用開始以降、休日を中心に多くの方々に活用していただいています。現在は愛称募集を行っています。また、500台超の駐車スペースがあることから、Jヴィレッジで開催される様々なイベントの駐車場としての活用や、広場での町が主体となるイベント開催などを検討しています。道の駅とJヴィレッジがより近くに感じ、互いの施設からの往来も容易となるため、相乗効果を期待しています」

 ――町では以前から甘藷の産地化に取り組んでおり、加工した干し芋が都内の駅構内で販売されるなどして好評を得ています。

 「当町の農業は震災からの復興を着実に進め、新たな柱として育ててきた甘藷栽培は今年度で9年目を迎え、面積は約58㌶まで拡大しています。そのほか、玉ねぎやユズ、トマトなどの栽培も行われ、町内の農業は広がりを見せています。これら地元農産物を活用するため、令和5年4月に6次化施設『楢葉町特産品開発センター』がオープンし、様々な商品開発が進んでいます。今後は、特産品の磨き上げや新商品開発にも力を入れ、地域の魅力発信と農家の所得向上の両立を図っていきます」

 ――第2期復興・創生期間も残り1年となりました。

 「町の重点施策の三本柱として掲げている『教育』『農業』『スポーツと健康』に加え、移住・定住施策にも力を入れています。当町は原発事故で全町避難し、今年9月で避難指示解除から10年を迎えます。避難指示解除が比較的早かった分、復興は進んでいると思われがちですが、時間の経過とともに急激な人口減少やそれによる行政依存度の高まりといった課題が浮き彫りになってきました。

 残り1年を切った第2期復興・創生期間中にこれらの課題の解決や、第2期復興・創生期間後の支援について、国や県に要望を続けています。特に当町は東京電力福島第二原子力発電所が立地しており、原発関連の職に就く人が多かったため、第二原発廃炉の影響は計り知れません。現在、第二原発の隣接地区に『再エネパーク』と称する新産業団地の整備を進めており、町の雇用拡大、人口増加の起爆剤となることを期待しています。また、今年は第6次楢葉町勢振興計画策定から5年目となり、中間見直しを行い、町が抱える課題解決や町の発展に向けた施策を新たに打ち出していきたいと考えています」

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