むらかみ・としみち 1964年4月生まれ。東北大経済学部卒。1987年に県庁入庁後、県南地方振興局次長を経て昨年3月に退職し、同11月の町長選に臨み初当選。
――就任から1年が経過しました。
「公約達成に向けて駆け抜けた1年でした。町民の皆様の協力を得ながら、少しずつ形にしつつあります。子育て支援では、保育料の完全無償化に向けて半額から実現しました。幼稚園と小中学校の入園・入学祝金も継続実施し、さらなる負担軽減に取り組みます。認定こども園の設置も検討を進めています。
これまで75歳以上は人間ドックの費用助成対象外でしたが、今年度より79歳までの方も対象にした助成制度を新設したほか、65歳以上の方を対象にした帯状疱疹ワクチンの定期予防接種も新たに追加しました。
水田の病害虫対策、農地の渇水・高温対策への補助制度を導入しました。農業に携わる地域おこし協力隊員にも予算を増やしました。災害への備えも整えています。猛暑の中の避難も想定されるので、今年度は早速、小学校の体育館と町の体育施設に冷房を設置しました。
空き地・空き家・空き店舗の活用に向けて所有者にアンケート調査などを行い、協議会で議論し対策を立てています。賑わいの拠点となる『まちの駅』の整備を検討するため、所有者の意向確認を進めています。また、子育て世帯を対象とした地域優良賃貸住宅の整備に向けて調査を進めているところです」
――人口減少・人材不足が進むなかで、役場職員の人材確保にどのように努めますか。
「職員の年齢枠を40代半ばまでの社会人経験者にまで広げて募集することで、民間経験者など多様な人材の確保に成果を上げています。町内外に行政職員としてまちづくりに携わる魅力を積極的に発信し、関心を持っていただいていると思います。デジタル化で業務効率化と負担軽減を進めることで住民の皆様へのサービスの向上につなげたいです」
――その他の重点事業について。
「人口減少対策が何よりも重要です。特に若い世代に対して結婚・出産・子育てに伴う経済的負担の軽減を進めます。
9月23日の“くにみの日”に開催した第28回『義経まつり』には約3万5000人が来場しました。道の駅『国見あつかしの郷』は年間で約160万人が訪れる交流・観光の最大拠点です。ふるさと納税も年々増加し、国見町を応援してくださるファンが増えています。町は盆地と峠の境にあり、交通の要衝であることによって育まれた歴史と文化、桃をはじめとする季節ごとに味わえる農産物、どこか懐かしい心が安らぐ景観が今も残るまちです。誰もが住み続けたいと思える魅力あるまちづくりに力を尽くしていくことが、自ずと人が集まる町につながると思います」

























