「カーリース満期返却なのに高額請求」と嘆く投稿

雇用情勢の悪化による可処分所得の減少に加え、燃料高などの物価高騰もあって〝車離れ〟傾向が進んでいる。一方で、地方では自動車が生活必需品であり、いかに低コストで保有・維持できるかに関心が高まっている。ここ最近注目を集めているのが車のサブスクサービスだ。

ローンは利用者に所有権が移るのに対し、カーリースはリース会社所有の新車を月額定額で利用する仕組み。自動車税分も月額に含まれるため、「一定期間、移動手段として車が必要だが、できるだけ手間をかけずに乗りたい」人向けといえる。

近年は、ローン契約終了時の価格である「残価」をあらかじめ設定し、分割支払いしていく「残価設定型クレジット(残クレ)」も広まりつつある。こちらは「新車に乗りたいが金銭面で余裕がない」という層に人気だが、いずれも走行距離や車両状態によって追加費用支払い・買い取りを求められることもある。

こうした中、「カーリースの満期返却時に思いがけない高額請求を受けた」とする投稿が本誌のウェブ投稿フォームに寄せられた。投稿者は業界大手のカーリースサービスを利用。4年前の契約時には「満期になれば、事故や改造などがなければ、ほぼ残金なしで返却できる」と説明されたが、満期時に69万円を請求されたという。

《1月中に何度電話・メールしても返信や折り返しがなく、満期日近くにやっと連絡が取れ、初期対応者の名前も残っていたので話したいと伝えたのですが、〝なあなあ〟にされ、結局一括で69万円払わなくて済む方法は再リースするしかなく、再契約する方法をとりました。

しかし、車検満期前にこちらから再三連絡しても連絡がなかったり遅かったりした事情があり、満期日を過ぎたので車に乗れない期間が半月程度あったのに、2月のリース料は満額請求されるとのこと。

自宅に点検に来る予定の日に来なかったこともあったので、さすがに納得できず市の消費者相談に行きました》(投稿より抜粋)

車両の写真などは添付されていなかったので判断できないが、月額料金が割安に見えても、契約終了時や切り替え時に想定外の出費が生じるリスクはゼロではないということだ。

県内でカーリースを扱うガソリンスタンド担当者は「利用者の大半は個人で、月額利用料は1万円台後半から3万円程度。ただ、通常の乗り方であれば高額請求は発生しません」と説明する。

「年配の方を中心に『高額請求される』というイメージが先行しているが、事故を起こした際も適切に修理していれば問題になることはありません。返却された車は中古車として扱われます。ただし、極端に損傷した状態で返却された場合は修理費を払ってもらったり、買い取りになるケースもあります」

投稿では、満期を迎える前後の連絡不備や、代車の用意がなかったこと、再契約の書類送付が遅れたことなども問題視しており、事業者に対し不信感を抱いていたことにも触れている。契約内容の説明が十分だったのか、事業者側の対応に不備はなかったのか、検証が求められよう。利用する側も車が破損した場合のことを考慮し、より注意して契約書を確認したり対応する必要がある。

カーリースや残クレは便利なサービスだが、契約書を十分確認しないまま契約すると、想定外の負担につながりかねない。利用が拡大する中で「説明と違った」、「返却時に高額請求された」という事例も散見される。もしカーリースや残クレでトラブルを抱えたという事例があれば、下記の投稿フォームから情報を寄せてほしい。

政経東北リークス

関連記事

  1. 【JAふくしま未来・石神カントリーエレベーター】女性職員自死の真相

  2. 【矢祭町・強盗事件】暴力団を匂わせ矢祭の大家を恐喝

  3. 【聖光学院】センバツ高校野球観戦記

    【聖光学院】センバツ高校野球観戦記

  4. 【福島市】「王道ラーメンと変わり種ラーメン」【髙橋わな美】

    【福島市】王道ラーメンと変わり種ラーメン【髙橋わな美】

  5. 福島市で進む【先達山】メガソーラー工事の裏側

  6. 飯坂・吉川屋社長が選んだお薦めマンガ

    【飯坂】穴原温泉・吉川屋【畠正樹】社長が選んだ【おすすめマンガ】

  7. 【田村バイオマス訴訟】控訴審判決に落胆する住民

    【田村バイオマス訴訟】控訴審判決に落胆する住民

  8. 先達山メガソーラー事業者が市民団体代表に〝圧力〟

    先達山メガソーラー事業者が市民団体代表に〝圧力〟

政経東北 最新号
人気記事
  1. 月刊「政経東北」2026年9月号
  2. 【和久田麻由子】NHK女子アナの結婚相手は会津出身・箱根ランナー【猪俣英希】
  3. 【天栄村】犬同伴コテージ「死亡火災」の一部始終
  4. いわき信組「反社資金提供問題」報じられないもう一つの真実
  5. クマの隠れ家になる中間貯蔵施設
  6. 政経東北【2026年1月号】
  7. 「MEGAドン・キホーテ」出店に沸く福島市
  8. 【猪苗代町】飛び地メガソーラーが「認定取り消し」
最近の記事
  1. 月刊「政経東北」2026年9月号 政経東北【2026年9月号】
  2. 【ひぐまあきのり】地方就活格差・跳躍術 【ひぐまあきのり】地方就活格差・跳躍術
  3. 水産物卸売【福島丸公】を買収した企業の正体
  4. 「福島丸公」新経営陣が明かすM&Aの経緯と業績回復戦略 「福島丸公」新経営陣が明かすM&Aの経緯と業績回復戦略
  5. 〝籠城熊〟逃走を許した福島市 〝籠城熊〟逃走を許した福島市
PAGE TOP