【吉田豊】南相馬市悪徳ブローカーと旧知の国会議員がコメント

【吉田豊】南相馬市悪徳ブローカーと旧知の国会議員がコメント

 南相馬市の医療・介護業界で暗躍するブローカー兼コンサルの吉田豊氏。この間、本誌では借金踏み倒しや関連施設職員への賃金未払いなどの問題を報じており、4月号では吉田氏が実質的オーナーを務める訪問介護事業所「憩いの森」のずさんな運営状況についてリポートした。

 施設内で記録の不備や介護報酬の不正請求が横行していたことに加え、診療報酬アップ目当てで吉田氏関連のクリニック・調剤薬局と結託し、利用者に過剰投薬していた疑惑を元職員のXさんが告発した。利用者が必要としていない多量の薬で、Xさんが吉田氏に意見を述べると、「薬のことは薬剤師に任せればいいんだ!」と怒鳴られた。事実だとすれば施設ぐるみで高齢者虐待に当たる行為が行われていたことになる。

 事実確認のため、同施設を訪ねて取材を申し込んだが、担当者不在という理由で応じてもらえず、座っていた吉田氏と目が合ったが、そそくさと建物の奥の方に入っていった。

 業界関係者によると、4月号発売直前、県が同施設の運営指導(実地指導)に入ったという。Xさんは昨年の段階で行政に公益通報していたというから、それを受けてようやく動き始めたものと考えられる。

 同施設を運営しているのは㈱ライフサポート(浜野ひろみ社長)。資本金100万円。

 元職員らによると、管理者を務めるのは池田有紀恵氏。「福Kame」(南相馬市)社長で、吉田氏行きつけのスナックのママという顔も持つ。福Kameは資本金100万円。事業目的は飲食店経営、農産物生産、清掃業など。

 「食事提供などを福Kameに委託していたが、実際にはその職員がライフサポート職員と同じ仕事を任せられていた。実質的な人材派遣だが、労働者派遣事業の許可を取って、正式にやっているようには見えませんでした」(Xさん)

 県は運営指導の目的や結果を明かしておらず、今後の見通しは判然としないが、介護施設は公共性が高い。事業者の勝手な都合やずさんな運営体制により、利用者が適切なケアを受けられていないとすれば、行政が是正していく必要があろう。

 吉田氏に関しては、古賀誠元衆院議員の公設秘書を務めていた藤丸敏衆院議員(4期、福岡7区)と旧知の仲とされる。実際、吉田氏への出資者や元職員らは、吉田氏の先導で、東京の議員会館や宏池会のパーティーに行ったこともあるという。

藤丸敏衆院議員(自民党の公式サイトより)
藤丸敏衆院議員(自民党の公式サイトより)

 あらためて藤丸衆院議員の事務所に取材を申し込んだところ、本人が電話で返答し「知人なのは事実。吉田氏は元青森県知事で衆院議員も務めた木村守男氏のスタッフで、秘書時代に知り合った」と話した。

 「近年は私の事務所のスタッフに対応を任せており、年に1、2回、パーティーで顔を合わせる程度だった。事業について相談された際、国の窓口などを紹介したことはありましたが、詳細な事業内容までは把握していないし、パートナーというわけでもありません。一度『吉田氏の被害に遭った』と話す業者から連絡を受けたことがありましたが、詳細が分からないので対応しようがない旨を伝えました。吉田氏には『あまり変なことをしてはだめだ』と伝えていましたが……」(藤丸衆院議員)

 吉田氏と知人であるのは事実だったものの、そこまで深い仲ではなく、自分は一連のトラブルとは無関係である、と主張したわけ。実際の親密度は分からないが、吉田氏が藤丸氏の名前を使い、ビジネスにつなげていたと見るべきだろう。

 吉田氏に関しては青森県からも情報が寄せられており、新たな事実が分かり次第、誌面で紹介したい。

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