自民系会派の真政会(鈴木演会長)が、市執行部の予算編成に対し毎年提出してきた要望書を無断流用されたとして4月27日、市議会会派フォーラムいわき(伊藤浩之代表)に抗議文を提出した。
鈴木氏が経緯を話す。
「流用されたと気づいたのは『コピペ』だったからだ。真政会の要望書は毎年ブラッシュアップされている。私が担当した部分も多く、構成や句読点の位置や言い回しにクセが出る。フォーラムいわきの要望書を見て既視感があった」

文章の構成や用語の表記などを分析すると、一致する点が多数あり、コピペを疑ったという。フォーラムいわきに確認すると、所属する吉田雅人氏の案が基底になっていると明かした。吉田氏は、以前は真政会に所属していた。フォーラムいわきは、昨年10月に吉田氏、元共産党の伊藤氏、日本維新の会の小野光貴氏で結成した。
「『多少似ている』で済まされる程度ではない。会社で例えれば、A社を辞めた人物が内部情報を持ち出し、競合するB社に供与したということだ」(鈴木氏)
本誌の「コピペでは」との質問に、伊藤氏は「多少は似ている」と答え、こう続けた。

「フォーラムいわきの要望書に吉田氏が担当した項目が多いのは事実。真政会でも要望書を作成してきたので、似ている点が出てくるのは不自然ではない。吉田氏自身の考えを反映したので問題ないと考えている」
発端となった吉田氏は語る。

「真政会では、私は一員として要望書を一緒にまとめ上げてきた。私が新たにフォーラムいわきで作成した要望書の内容が似ているからと言って『盗んだ』という表現は適していない。ただ、要望書を作る際に真政会に事前に説明する配慮が十分でなかった点は反省している。抗議文にまで至ったのは残念だ」
生成AIの普及が進む中、原本の要素を抽出して全く新しく見える文書を作るのは容易だ。誰が書いた文書か見分けが付きにくくなり、今回のような問題は発覚しづらくなるかもしれない。

























