本誌昨年10月号に「葛尾村職員を悩ます〝クラッシャー総務課長〟」という記事を掲載した。当時の総務課長がパワハラ気質で現場が疲弊しており、過去には複数の退職者が生まれていたことを検証したもの。
その後、村役場の内情を綴った投書・メールが複数寄せられ、その一つに、村職員の不祥事に言及したものがあった。それによると、村が拠出し、村体育協会を通して各スポーツ団体に交付される「村体育協会補助金」が数年間交付されていなかった。その理由は、ある職員による事務処理作業の放置で、決算総会を数年間開かず、預金通帳や領収書、支払書類も残っていなかったという。
投書は昨年秋に送られてきたもので、その時点で各団体には説明が行われていたが、村内でさして話題にならず、村幹部も特に謝罪していないことを問題視する内容だった。
その後の動向を注視していたところ、葛尾村の管理職の50代男性職員が不適切な事務処理などを行ったとして、5月25日付で停職3カ月の懲戒処分に科せられたことが発表された。同29日付の福島民報によると、男性職員は2024年度から2025年度にかけて、公文書の作成内容や管理に不備があったほか、経費の未払いや外部団体の資金を不適正に管理していた。同31日付で依願退職した。投書に記されていた人物と同一人物だと思われる。
「人は良いが、適当でずぼらな性格。事務処理のやり方を指摘されたことで2度にわたり病気休暇を取っていた。彼の後任になった職員はどの部署でも尻ぬぐいで大変な思いをしていました」(ある村職員)
村民によると、村議会6月定例会の冒頭、篠木弘村長が不祥事について謝罪したという。
村は複数の管理職らによる確認体制の強化など、再発防止策を講じているとしているが、組織運営の在り方があらためて問われそうだ。

























