本誌4月号で「イオン相馬店のその後」について報じた。同店は2022年3月の福島県沖地震で大きな被害を受け、営業を休止していた。以後は再建に向けた準備が進められているが、そんな中、地元住民の間で「再建店舗はイオンスタイルになるらしい」といったウワサが出ていることから、その動向を探ったもの。
「イオンスタイル(AEON STYLE」は、2014年から展開されているイオンの新しい店舗形態で、ファミリー層を主なターゲットとしている。商品やサービスを通じて生活の「スタイル」を提案する総合スーパーという位置付け。従来の「イオン」に、地域性を考慮した店舗形態ということができる。
そこから読み解くと、もしそれが事実なら、新店舗は相馬市やその近隣商圏のファミリー層をターゲットとした「地域対応型店舗」になると考えられる。
もっとも、当時イオン東北に問い合わせたところ、広報担当者は「オープン時期や業態など、現時点で公表できることはありません。決まり次第、お伝えします」とのことだった(3月下旬時点)。
正式な発表がない中で、なぜ「イオンスタイルになるらしい」といったウワサが出たのかを探ると、仙台市を本拠に東北6県の建設業界の情報を掲載している専門紙「建設新聞」の報道にたどり着いた。
同紙は昨年9月29日付の一面で、《イオン東北(秋田市土崎港北1の6の25、辻雅信代表取締役社長)は、福島県相馬市に物販店舗「イオンスタイル相馬」の新築を計画し、施工者の選定を進めている》と報じたのである。
とはいえ、同紙を読んでいる人は少ないと思われる。そのため、「詳しいことは分からないけど、イオンスタイルになるって聞いたよ」といった程度の話として、一部でウワサになったものと推察される。
それから1カ月ほどが経ち、4月28日にイオン東北から正式な発表があった。
以下は同社のリリースより。
イオン東北は2027年夏、旧「イオン相馬店」が核店舗であった商業施設跡地に、「(仮称)イオン相馬店」(以下、当店)をオープンします。
出店地は、JR常磐線「相馬駅」から車で約5分、県道394号と県道121号に面し、市役所や郵便局、病院がある市街地からの交通アクセスに優れた場所に位置します。周辺には専門店が多数集まっており、利便性の高いエリアです。当店は「相馬の暮らしに、食のよりどころを。」をキーワードに、便利で身近な生活拠点として、地域の皆さまに寄り添い、貢献する商業施設を目指します。
〈施設概要〉
店舗名称:(仮称)イオン相馬店 所在地:福島県相馬市馬場野字雨田51
開店時期:2027年夏(予定)
敷地面積:約3万9400平方㍍
延床面積:約6500平方㍍
建物構造:鉄骨造、地上1階
「イオンスタイル」という商号ではないが、それに近い形態になるようだ。地震被害・休業から約4年を経て、ようやく動き出した格好だ。
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