いわき信用組合の247億円不正融資が話題になる一方で、いわき市内の男性がオンラインカジノで総額280億円以上賭けたとして常習賭博の疑いで逮捕されたニュースが世間を騒がせた。
警視庁保安課が5月29日までに逮捕したのは会社員の蝶間林誠氏(38)。新聞やウェブサイト・デイリー新潮6月7日配信記事によると、逮捕容疑はオランダ領キュラソー政府のゲーミング当局のライセンスを得たカジノサイト「Stake(ステーク)」に日本国内から接続し、バカラ賭博などに日本円と暗号資産で計約9000万円を賭けた疑い。日本国内での賭博は禁止されており、海外で合法的に運営されているオンラインカジノに国内から接続して賭博を行う行為も犯罪となる。
蝶間林氏は2022年以降の約3年間で総額280億円以上を賭けたとみられる。一方で、SNSでステークを紹介し、新規利用者を増やすことで運営側から報酬を得る「アフィリエイター」としても活動していたとされる。前出・デイリー新潮記事によると、《新規利用者が賭けた額の約2%が報酬となる仕組みで、彼は100人以上分の紹介料として約700万円を得ていた》とのこと。 X(旧ツイッター)では「明鏡止水」と名乗り、バカラで大勝ちするシーンの動画を載せていた。多い日は1日最大で7億円を賭け、ネット上では「会社員として働きながらオンラインカジノで勝ち続ける〝バカラの天才〟」として扱われていたという。アフィリエイターとして新規利用者増加につながる動画を撮影する必要があったのだろうし、純粋にオンラインカジノにのめり込んでいたとも考えられる。なお、明鏡止水のアカウントは今年3月上旬に閉鎖されたという。
蝶間林氏が暮らしていたとされるアパートは、小名浜大原富岡前の矢田川近くの住宅地にある。「この辺の集合住宅には近隣の工場などに勤める単身者が住んでいる」(近隣住民)とのことで、駐車場には県外ナンバーの車が複数止まっていた。
勤務先の不動産仲介業者に問い合わせたが、逮捕直前に退職していたこともあってか「私どもと関係ないので取材はご遠慮いたします」とコメントを断られた。会社員生活と両立しながら、同市内の閑静な住宅地のアパートの一室で、多額の金をオンラインカジノに投じていたという事実にあらためて驚かされる。
ちなみに、最終的な収支は約4000万円の赤字とのこと。この結果をどう評価するかは判断が分かれそうだが、そもそも会社員でありながらどうやって元手となる資金を集めたのかも謎に包まれている。
蝶間林氏は新潟県三条市の高校を卒業。2022年11月には同市内で、株式・通貨・外国為替・不動産投資の会社を設立していた(2024年3月に解散)。報道によると、蝶間林氏は6年ほど前からオンラインカジノにのめり込み、「利用者が多くいると知り、自分は捕まらないと思い込んでいた」と供述しているという。蝶間林氏は逮捕から3日後に釈放され、在宅捜査に移行したが、その後の動向は本稿執筆時点で分かっていない。
オンラインカジノに関しては、今年に入ってからスポーツ選手や芸能人の書類送検が相次いでいる。6月18日には規制を強化する改正ギャンブル等依存症対策基本法が国会で可決、成立した。県内の報道関係者は「押収した必勝法を記したノートなどが公開され、マスコミにも警視庁から積極的に情報が提供されるなど、〝見せしめ〟的な逮捕だと感じました」と語った。いわき市が思わぬ形で話題になった格好だ。

























