福島市曽根田町の大型商業施設「MAXふくしま」内の1、2階に「MEGAドン・キホーテ MAXふくしま店」(以下、メガドンキ)が6月30日にオープンする。本稿では、締め切りの関係でオープン時の様子はお伝えできないが、4月にJR福島駅西口にオープンしたスーパーマーケット「ロピア」と合わせ、新たな人の流れが生まれることが期待されている。
市内には、鎌田地区に「ドン・キホーテ福島店」がある。ただ、MAXふくしまに出店されるのは、その規模を遥かに凌ぐ「MEGA」業態。食料品、日用品、雑貨、衣料品、インテリア、家電などを網羅する。家族連れや若年層をターゲットにした「ファミリー型総合ディスカウントストア」だ。
その誕生話が最初に公になったのは昨年11月。地元紙で報じられたことがきっかけだった。以降、SNSなどでは、「ついに来た」、「マジ助かる」などと、さながらお祭りのような盛り上がりだった。
ただ、ここに来て、当初期待とは別の意味で「同店出店の意義」を見いだす声もある。
それは、中東情勢緊迫化に端を発した「ナフサショック」が関係している。ナフサショックは、単なる原油高によるガソリン代の上昇とは異なり、われわれの生活空間にある「プラスチック」「化学繊維」「界面活性剤」など、すべてを直撃する。一般家庭に影響しそうなもので言うと、ゴミ袋や食品保存袋(ポリエチレン製品)、食品ラップ、洗剤、シャンプー・ボディソープ類、マスク、紙おむつなどが品薄になったり、価格が高騰したりすると言われている。
ただ、大手資本であればそれら商品の確保や、価格の据え置きなども比較的しやすいはず。そのため、「ナフサショックで、いろいろなものが品薄、価格高騰が心配される中、このタイミングで、商品確保や、価格据え置きなどが比較的しやすい大手資本のメガドンキが来てくれるのはありがたい」と、当初とは違った視点で期待する声が出ているのだ。
折しも、ドン・キホーテグループはナフサショックを逆手に取った戦略を進めている。以下は日経新聞5月30日付より。
ドンキ、白黒包装PB ナフサ不足、工夫競う
「ドン・キホーテ」のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPHI)が白黒包装でコストを抑えた低価格プライベートブランド(PB)を6月に売り出す。(中略)
中東情勢の悪化による物価高やナフサ(粗製ガソリン)不足が進む中、小売企業の間で包装の見直しなどのコスト削減と商品力の両立に向けた創意工夫の動きが広がってきた。
(中略)白黒包装にすることで印刷コストを減らす。物流の見直しや量産効果も合わせ、ドンキの従来のPBと比べ最大で約7%の原価低減につなげた。PPHIでは特売商品を除くと最も安く扱い、イオンやセブン&アイ・ホールディングスなど大手小売企業の低価格PBと比べても最安値水準だ。(後略)
ナフサ不足に対応するため、白黒パッケージでコストを削減し、従来よりさらに低価格のPB商品を売り出すというのだ。
こうした点からも、このタイミングでのメガドンキ出店は、市民生活に少なからず影響を与えそうだ。

























